プロゴルファーの丸山茂樹氏が、引退表明をした「ハマの番長」や最近の石川遼について語る。

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 また4日間プレーできませんでした。「ANAオープン」(9月15〜18日、札幌GC輪厚[わっつ]コース)に出場してきましたが、初日が3オーバー、2日目が2オーバーで予選落ちでした。

 バーディーはとれてるんですけど、ダブルボギーもあったりして、もったいないミスが多すぎました。相変わらずパッティングには苦労してます。もちろん左手親指のケガで練習不足なのもありますけど、パットに関しては老眼が進んだのが大きな不調の要因です。

 球が切れるように見えないんですよね。まっすぐのラインに見えるんです。それに、球の後ろからしゃがんで見てるのと、アドレスに入ったときに横目から見てるのと、ラインが合わないんですね。ほんと、難しいところですよね。自分が若いときに先輩たちが「だんだん見えなくなってくるんだよ」と言ってたのを思い出します。とうとう俺もそこに来たんだな、と。

 先日は、長らく横浜DeNAベイスターズのエースだった「ハマの番長」こと三浦大輔さん(42)が今シーズン限りでの引退を発表しました。番長にはテレビ番組のゲスト同士で会ったのがきっかけで、それからも会うたびにいろいろ話をしてきた仲です。

 フリーエージェントで阪神タイガースに移籍かと言われたときもあったけど、横浜のアツいファンのために残留してね。ほんとに、彼の一途で優しい性格の出た野球人生でしたよねえ。

 やっぱり野球は我々以上に、この年齢では厳しい世界ですからね。我々はシニアツアーというところに向けて頑張れますけど、野球ではそういうのがないですし。今後は指導者とか解説者とか、いろんな道があると思うんですけど、番長なら、いろんなとこで引っ張りだこなんじゃないですか? ほんとにお疲れさまでした!

 リオデジャネイロのパラリンピックも終わりました。車いすテニスの第一人者である国枝慎吾さん(32)とは、これもテレビの仕事で一緒になって、控室で話をさせてもらったことがあります。彼の向上心の強さには驚かされました。もし自分が彼と同じ障害を負ってたら、そういう気持ちになれるのかな、と考えました。僕は左手のケガだけで、こんなに歯がゆい思いをしてる。すごいなあと思って、今回も遠くから応援してました。

 シングルスではパラリンピック3連覇を逃しましたけど、ダブルスでは銅メダルを獲得しました。今回もしっかり「国枝」の名を残しましたよね。ほんとにすばらしい功績だと思います。2020年の東京では金メダルをとってほしいです。

 そうそう、石川遼(25)がANAオープンの最中に誕生日を迎えて、「ツアー初優勝から10年です。次の10年がすごく大事だと思ってます」とコメントしてましたね。

 初優勝から10年経って、まだ25歳ですからね。ハハハ。ちょっともう、どんな感覚なのか、僕には想像がつかないです。この世界で10年やってきました、って、どんな感覚なのかな。

 僕が25歳のときはプロ3年目で、まだまだがむしゃらに頑張るぞって思ってた年齢でしたから、遼の感覚が見えないです。次に会ったら、そのへんの気持ちを聞いてみたいです。

※週刊朝日 2016年10月7日号