どこの国でも、「ロイヤル」の重責は想像しがたいものがあるのだろう。

 英王室のキャサリン妃の摂食障害をめぐる報道が、かまびすしい。

<プリンセス・ケイト89ポンド(約40キロ)以下に>

 1月、米タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」は、SECRET BULIMIA BATTLE(密[ひそ]かな過食症との葛藤)!と見出しを打ち、キャサリン妃の苦境を報じた。食べては嘔吐(おうと)を繰り返すためにできた「吐きダコではないか」と、ご丁寧に、絆創膏(ばんそうこう)を巻いた左手をアップにして掲載した。

 175センチの長身で体重は30キロ台。同紙に掲載されたキャサリン妃の姿は、ひどくやせ細っている。BMI指数に照らせば適正体重は67.38キロ。つまり27キロのマイナス具合だ。

 キャサリン妃に何が起きているのか。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんが背景を解説する。

「美貌(びぼう)の妃は、ファッションリーダーとして世界中の女性の視線を集める存在。身に着ける服や小物類が、写真の公開と同時に飛ぶように売れる『ケイト効果』は有名です。つまり、『2児の母には見えない』『美しい』と称賛される存在であらねば、という期待にさらされているのです」

 2015年にシャーロット王女を出産したキャサリン妃は、1カ月後にスキニージーンズをはいてみせた。専属トレーナーのもと、ヨガにピラティス、スムージーダイエットや仏国発のデュカンダイエットに至る食事療法まで、体重管理のために努力を惜しまない。

 一方、キャサリン妃を追い詰めた原因が、王位継承問題だとする海外メディアもある。

 4月に91歳になるエリザベス英女王は、国民に不人気のチャールズ皇太子ではなく、ウィリアム王子を次期国王にと考えている。その重圧も大きい、という説だ。多賀さんが続ける。

「継承については正式発表がないので何とも言えませんが、いずれにせよ、英国のEU離脱への動きがいよいよ本格始動します。英国政府は、世界で人気のあるキャサリン妃を、シークレット・ウェポン(秘密兵器)として本格的に欧州外交へ投入する。彼女が背負う使命ははるかに重くなる」

 夫のウィリアム王子は、母ダイアナ元妃も摂食障害に苦しんだ姿を見てきた。夫の説得と、何よりジョージ王子(3)の「ママ大丈夫?」という言葉に背中を押され、現在は治療を受けることに応じたという。

※週刊朝日 2017年3月24日号