七戸町の青森県家畜市場で13日、子牛の初競りが開かれた。黒毛和種の平均価格(税込み)は85万2千円となり、前年の初競りを11万円近く上回った。前月と比較すればやや下落したものの、全国的な頭数不足を背景に高値水準が続いている。一方、上場頭数は微増ながら回復傾向にあるといい、市場関係者は「価格は落ち着いていくのでは」との見方を示す。 同市場では昨年、黒毛和種の年間取引総額が約46億円となり、2年連続で過去最高を更新した。子牛の高騰は生産者の高齢化や後継者不足に加え、東日本大震災の影響などに起因する頭数不足が背景にある。 13日は、黒毛和種の去勢と雌計471頭が取引された。平均価格は去勢が前年を約11万円上回る91万円、雌が約9万6千円高の76万9千円。最高価格は去勢が141万8千円、雌が145万2千円だった。 県畜産農協連合会の山内正孝会長は「まだ高値ではあるが、ピークは(100万円超が続出した)昨年12月だったとみている」とし、「前年同期と比べても頭数は増えており、少しずつ(需要と供給の)バランスが取れていくのではないか」と分析した。高止まりが続けば、子牛を購入して育てる肥育農家の負担は増す。県南地方のある畜産関係者は「今は価格が高すぎて感覚がまひしている状態。落ち着いてくれればいいのだが」と話した。【写真説明】青森県家畜市場で行われた子牛の初競り=13日、七戸町