29日から上演が始まった舞台「嫌われ松子の一生」。今作は乃木坂46の若月佑美と、キャプテンを務める桜井玲香のW主演で話題を呼んでいる。若月主演を「黒い孤独編」、桜井主演のほうを「赤い熱情編」と銘打ち、ほかのキャスト、脚本はそのままに、2人”松子”の個性が輝く注目舞台となっている。初日の若月主演「黒い孤独編」に続き、30日には桜井主演の「赤い熱情編」が関係者、マスコミに事前に公開された。

中学教師だった主人公が教え子の窃盗事件をきっかけに職を追われ、6人のアクの強い男性に翻弄されながらも、真っ直ぐすぎるほどの愛を貫く、ドロドロで壮絶な愛憎劇。

発言やふるまいから”へタレキャプテン”とファンやメンバーも愛情を込めて彼女を呼ぶ。キャプテンでありながら、常時きちっとメンバーをまとめるタイプではなく、みんなからイジられる可愛いタイプ。すっと通った鼻筋に、口角が上がった可憐な笑顔が眩しいお嬢様タイプだが、そんなイメージの彼女が愛に愚直で、もがきながら男に情熱をもってぶつかる情念の女を演じるときの色っぽさと言ったらない。次々現れる”松子”の魅力に憑りつかれた男に、真正面からぶつかり、愛が火花を散らすときの表情は切なく、また愛しく思わせる、”松子”の人格が乗り移ったようだ。

桜井の初舞台は喜劇だった。三宅裕司主宰の”劇団スーパー・エキセントリック・シアター”公演「Mr.カミナリ」(2014)。同じメンバーの衛藤美彩とのWキャストで、新米音楽教師を演じ絶賛されている。初っ端からコメディという最難関を経験したことで、桜井の演技は年を追うごとに実力を付けてきた。

前日先に初日を終えた若月の舞台を桜井も観劇していたようで、共演者の吉川純広は自身のTwitterで「彼女も観劇してたけど、明らかにうずうずしてやがった。明日何が飛び出すか、とりまくおっさん達は楽しみです。」と大いに期待し、さらになだぎ武も「桜井玲香の松子も凄いで…ホンマに…」とアピールしている。

普段からもメンバー、ファン公認の大の仲良し桜井&若月が精魂込めて取り組んだ作品。ぜひ劇場で体感してほしい。乃木坂46の底知れぬ実力を目の当たりにするだろう。

舞台「嫌われ松子の一生」は10月10日(月・祝)まで品川プリンスホテル・クラブexにて。若月主演の「黒い孤独編」は29日に初日を終え、桜井玲香主演「赤い熱情編」は30日夜公演からスタートする。