島崎遥香がAKB48から卒業することを発表した。先月から一部スポーツ新聞では憶測として報道されていたが、今回、自身がCMにも出演する「バイトルNEXT」記者会見での発表という、いままでのAKB48グループでは考えられないようなまさにサプライズとなった。

島崎遥香を語る上で、彼女を一気に有名にしたのが「塩対応」だ。対象的な「神対応」と共に、一般的にも使われるほどメジャーになったこの言葉。握手会などで、他のメンバーよりも愛想がないなどの「しょっぱい対応」が「塩」なのだが、バラエティでも大きくこの島崎の塩対応ぶりが放送されたことで人気は加速、一気にAKB48の次世代センター候補にまで上り詰めた。アイドルのイメージと言えば、笑顔で明るくキャピキャピしている…島崎の対応とは違ったものだった。そんな島崎の自由なアイドル活動は賛否両論となり、ファンを多く獲得しながら、保守的なアイドルファンはアンチとなっていった。

しかし、ライブや日頃の言動をしっかりと見ていると、島崎も他のメンバーと同じく…いや、それ以上にAKB48を愛しメラメラと燃える闘志を秘めていることが実はわかるのだが、一般的には塩対応のイメージがいまも強いと思われる。

 

では、ここまでなぜ人気が高かったのか?

まず第一に、ビジュアル力の高さ。アイドルとして最も重要とも言える可愛らしい見た目から女性ファンが非常に多く、フォトブック「ParU」を発売した際には女性限定握手会にも多くのファンを集めた。コスメやファッションなど支持者は多く、根強い人気となっている。しかも、その可愛さはもちろん男性ファンもとりこにし、老若男女様々なファンが島崎を応援している。

 

そして、演技力の高さ。今回の卒業発表で、堂々の女優宣言は謙虚な島崎からはしっかりと聞けなかったが、島崎はこれまで多くの作品を発表し、結果を残してきた。役に憑依するようなその演技は、時にはゾクッとするような凄みを魅せることもある。ドラマをキッカケに島崎を好きになったファンも多い現状だ。

 

そして何より、AKB48ファンの間では、「熱い島崎」としても知られる。ヤフオクドームで開催された第7回AKB48選抜総選挙では、「AKB48の第二章を作りたいという目標を自分の中で決めていました。去年より順位が下がってしまったからこんなこと言うのはどうかと思うのですが、AKB48のファンの皆さん、どうか、私たち世代に力を貸してください!もっと…私たちが前に進めるようにこれからどうか、よろしくお願いします」と涙ながらにスピーチをし、大きな評価を得た。

 

また、今年の総選挙では、号泣するAKB48篠崎彩奈へ舞台裏で島崎がそっと手を添えて慰める写真や、落ち込むメンバーへ優しく語りかける島崎の姿や証言も、マスコミ報道とは別の部分で聞こえてくる。アンチからはネットを中心にひどい言葉も受けてきた、センターのプレッシャーも感じ続けてきた、そんな島崎だからこそメンバーへ優しく接することが出来るのだろう。多くのメンバーから島崎へのリスペクトの声が多く聞こえてくる。

 

島崎のその自由な活動は、AKB48でなければ実現しなかったかもしれない。ただ、正統派アイドルだけを良しとしないAKB48でアイドルとして活動したからこそ、島崎は才能を開花させた。いつしかその個性を見失わない姿勢は、ファンたちも認めなくてはいけないほどの大きな存在感となっていった。

 

ここまで、「何でもあり」で人気を拡大したAKB48の中で、島崎は象徴とも言えるメンバーだった。これからも、自分の個性を磨き続け、女優としてそして夢と話した「ジブリの声優」へ向け、進化をしていって欲しい。