「ももち」の愛称と愛くるしいキャラを武器にバラエティ番組などで活躍する嗣永桃子。自身が所属していたBerryz工房は現在活動停止中となっているが、現在はカントリー・ガールズのプレイングマネージャーとして活躍。10歳近く年の離れたメンバーたちを率いて切磋琢磨している。今回、4枚目のシングルとなる『どーだっていいの/涙のリクエスト』を発売、カントリー・ガールズについてそして、ももちとしての活動について話を聞いた。

−4枚目のシングル『どうだっていいの』はロカビリー調で懐かしい楽曲となっています。

嗣永
タイトルだけ見るとすごく投げやりな曲なのかな?って思われるでしょうけど、歌詞は自分の信じたこと以外「どうだっていいの」っていう、すごい前向きな曲なんです。タイトルの「どうだっていいの」ってフレーズが20回以上出てくるので、すごく耳に残る曲ですね。曲調はロカビリーテイストになっているんですけど、デビューシングルから、懐かしいって思われる曲を歌ってきたので、その延長線上で。「かわいい」をカントリー・ガールズは一番に推しているんですけど、かわいいだけじゃなくて、カッコいいのもできるかな?やってみたよ!みたいな感じの曲になっています。

−ロカビリーって言われてわかりました?

嗣永
前作『ブギウギLOVE』の時にロカビリーには触れているので、理解しているつもりです。

−懐かしいって言っても、50〜60歳位の人が懐かしむような雰囲気です。

嗣永
衣装も赤いパンプスを履いて、MVでもツイストダンスを取り入れたりとか目で見ても懐かしい感じを楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

−作詞作曲ともに中島卓偉さんです。

嗣永
はい、初めてなんですよカントリー・ガールズとしては。

−中島さんからのライナーノーツを見たのですが、音楽的にも難しいことが書いてあります。リトル・リチャード、Beatles…このへん、理解してますか?

嗣永
いえ、全然してないです(キッパリ)。それこそ「どうだっていいの」って感じです。

−(笑)、中島さんは生粋のミュージシャンですから熱いですよね。

嗣永
ご自身でハモリも入れてくださったり、卓偉さん自身もこだわってこの楽曲を作ってくださったので、期待にしっかり応えたいですし、なにより、聴いてくださった方が、いいなって思っていただけたら幸いです。

−過去に、中島さんと交流ってあったんですか?

嗣永
交流は、卓偉さんがインターネット配信をされている時に、私がふらっと会社にいたんで歌ってくれよって言われて(笑)。で、出てみよっかな〜みたいなって感じで出演しました。そこから、事務所でお会いしたときとか仲良くお話ししてくださったりします。

−「SATOYAMA & SATOUMI へ行こう」でも一緒に活躍していますね。

嗣永
事務所全員で、里山、里海の良さを知ってもらおうというイベントなので、そこでご一緒することが多いですかね。千葉県で10月10日に「遊ぶ。ふれあう。体験する。SATOYAMA & SATOUMI秋キャンプ in いすみ」が行われるので、ぜひ皆さん来てくださいね!

−卓偉さんファンにも聞いてほしいですね。

嗣永
ぜひ、聴いて欲しいです。インストは、もう卓偉さんの声が満載なんで!

−インスト聞くだけでも、卓偉さんファンは買いだと。

嗣永
はい、口笛も入ってますし!

−それ、新しい売り方ですねインストを買わせるっていう。そして、『涙のリクエスト』はチェッカーズのカバーとなります。

嗣永
カントリー・ガールズは6人とも全員平成生まれなので、曲は正直知らなかったんですよ。でも、リビングで歌の練習をしてる時に、お父さんとかお母さんが「えっ?この曲!?」って驚いてましたね。

−まさか自分の娘が、チェッカーズの曲を世に出すとは思いもしなかったんでしょうね。

嗣永
何時になくすごい食いついてきてくれて(笑)。

−お父さんお母さんにはドンピシャですもんね。この曲は、当時の懐かしい言葉がいっぱい入っていますね。

嗣永
理解できないところも多々ありまして、「最後の恋に祈り込めてミッドナイトDJ」って、大人の人に聞いたら、ラジオのリクエストを10円玉でこの曲をかけてくださいっていうシステムだったってお話で。もうアプリからお便りが投稿できたりとか、そういう時代なので。「トランジスタ」とか「銀のロケット」も、あたし、ちょっと「え?」っていう感じでした。それに、男性目線の曲なので見るからに女の子な私たちがその辺の感情移入と言いますか、うまく表現ができるのか難しかったのですが、チェッカーズさんのイメージを壊さないように頑張りました。でも、かわいい女性アイドルグループなので、ちょっとポップにアレンジされていい感じに仕上がったと思います。

−チェッカーズの名曲をカバーするプレッシャーは?

嗣永
やっぱ、気が引き締まりましたし。変にはできないじゃないですか?

−変にはできないですね。

嗣永
なので、すごくみんなで一丸となって作成しました。

−ももちさん自身、チェッカーズメンバーとの面識は?例えば、フミヤさんとか。

嗣永
そんながっちり面識はないんですけど、歌番組でちょっとお会いしたくらいですね。でも、実は今回メンバーの方が、Twitterでつぶやいて頂いて。

−えっマジっすか?

嗣永
鶴久さんがMVを公開した時に、リツイートしてくださったんです。

−おお、なんとなく鶴久さんかなと思いました。

嗣永
公開日にリツイートしてくださって、嬉しかったですね。

−少なからず、チェッカーズファンにも知られましたね。

嗣永
なんて言うか。もちろん「認めてください」なんて図々しいことは言えないんですけど、カントリー・ガールズの『涙のリクエスト』もいいね!って言っていただければ嬉しいなって思います。

−でも、メンバーがそれぞれツイッターアカウント持ってないから返事をしていないんですね。

嗣永
そう、個人ではTwitterはできないんですよ!もしかしたら、カントリー・ガールズの公式Twitterでなんかありましたかね?リツイートくらい?

スタッフ
リツイートさせて頂いていると思います。

−じゃあ、鶴久さんのためにも頑張らないとですね。
嗣永

はい。頑張ります。

−若いメンバーと一緒の活動はどうですか?

嗣永
なんか、すごくいい意味で「今時っぽくない感じ」が、カントリー・ガールズには漂ってるんです。なんというか、これといってあか抜けてる子もいなかったり(笑)ちょっと芋っぽさが残ってたり。

−いい意味でね。

嗣永
そう、だからかこういう懐かしい感じのする楽曲が凄くぴったりなグループなのかな?っていう風に思います。

−ライブツアーも控えています。

嗣永
年末まで結構びっしり。11月5日には、結成丸2年を迎えて3年目になるんですけど、よく3年目が勝負っていう風におっしゃる方が多いんです。わたしは、常に勝負の年だなって思っているんですけど…2年目までは割と新人扱いと言いますか、「新人だから」で許されてきたことが、3年目になったら急に通用しなくなることも多々あるんです。しっかりその分を埋められるパフォーマンスだったり、トークとかを強化していきたいなってのはすごい思います。

−カントリー・ガールズでただ一人、アイドルグループの「3年目のジンクス」を経験しているんですもんね。

嗣永
そうですよ(笑)、自分たちがっていうよりは、周りの見方が変わってくると感じましたね。気を引き締めなきゃなって改めて思います。

−気を引き締めるために何かアドバイスしたりしてますか?

嗣永
ツアーのリハーサルが始まったら、ビシバシいくと(怖い顔)。

−結構、メンバーを怒るんですか?

嗣永
あーして、こーしてって怒るのはないんですけど…でも、いざという時に怒るには、自分ができてないとダメだなってすごい思っていて。だって「ももち先輩もできてないじゃないですか!」って言われたらもう身も蓋もないんで(笑)。

−恐ろしいですね。その一言を言われたら。

嗣永
言われなくても、思われた時点で結構ヤバイと思うので、気を引き締めていきます。

−里田まいさんもNYから見てるかもしれないですからね。

嗣永
そうですね、はい(笑)。CDは勝手に送りました、ニューヨークに。サインを入れて。

−息子さんと一緒に聴いてるかもしれないですね。

嗣永
やっぱり小さい頃にどういう音楽を聴いたかって大きいと思うんで(したり顔)。

−カントリー・ガールズの曲をいっぱい聴かせて英才教育!確かにね。それはいいことですね。ちなみに3年目を迎え、プレイングマネージャーの目から見て各メンバーの評価はどうですか?

嗣永
山木梨沙ちゃんは、一番下の子と5歳離れていて、私とも5歳離れていて中間管理職じゃないですけど(笑)、5歳の差を上に下にとキレイに埋めてくれていて、歌の面でも、トークの面でも、すごくしっかりしている子なので頼りになる後輩だなと毎日思ってます。森戸知沙希ちゃんは、船木結ちゃんと梁川奈々美ちゃんが、新メンバーとして約1年前に入ってきて先輩になったんですけど、一番素人感が抜けないと言いますか(笑)。

−素人感が抜けない(笑)。

嗣永
いい意味で!すごくまだ行動が初々しかったりとか、自分にスポットライトが当たると、耳が赤くなっちゃったりとか。照れ屋でシャイで、人見知りっていう感じなんですけど。まあ、そういうところが、割とみんながしっかりしているので引き立っていてすごいいいスパイスになっているなと感じます。小関舞ちゃんは、中学3年生の割には、すごく顔立ちも大人っぽいですし、背も一番高くて本人はモデル担当っていうふうに言っていて、ちょっと自画自賛しがちな(笑)。わたしとキャラがかぶってるところはちょっと気になるんですけど(笑)、でもすごい独特の世界観を持っていて、宇宙とはなんだろう…とかいい出したり。

−急に?

嗣永
人はなんのために生まれてきたんだろう…そんな思考を持っている女の子でなんか、見た目は大人なんですけど一番子供らしくて年相応な元気な女の子だなって思います。

−新メンバーは?

嗣永
梁川奈々美ちゃんはすごく独特な世界観を持っている子で、読書が趣味ってこともあって語彙力がすごいんですよ。見た目が、背も小さいですし童顔なのでホント子役臭がものすごいんですけど(笑)。でも、本人はハロプロ研修生に半年間はいたんですけど、それ以外は何にも芸能活動をやってない状態で加入したんです。そうとは思えないくらい堂々としていて。

−以前にインタビューさせていただいた時も、子役っぽさは凄かったです。

嗣永
(笑)、あの感じに、まだ私たちも慣れないくらいでたまに戸惑う…。でも、すごいムードメーカーでもあるので、わが道を今後も突き進んでもらいたいなっていう風に思っています。船木結ちゃんは、最年少になるんですけど、ホントに歌、ダンスともに迫力がすごくて『どうだっていいの』もすごい力強い歌声で、初めて聞いたときにちょっと驚いたんですけど、歌もダンスもハロプロの中でかなり上位に食い込むスキルを持っていると思うので、自分を磨いていってもらいたいなっていう風に思います。

−船木さんの特技に「スキップ」って書いてありますけど…。

嗣永
なんか、大股で、大きくスキップできるみたいですよ。歩幅がすごい。

−歩幅がすごいんですね。

嗣永
ちょっと、よくわかんないんですよね(笑)。しかも、この「パソコンのタイピング」なんて1回しか見たことないです。なんかの動画で見たんですが、案外普通でした(笑)。

−じゃあ、ダメじゃないですか?

嗣永
まあ、中学生にしては早いのかな?普通の社会人レベルですね(笑)。

−OLレベル!そうなるとスキップを伸ばすしか無いですね。

嗣永
インパクトはあるかもしれないですね。まあ、スキップもそんな目玉にはならないレベルなんですけど(笑)。ハードルが上がり過ぎちゃうと可哀想なので、その辺りは暖かく見守っていただければと。まだ14歳ですからお手柔らかに。

−カントリー・ガールズとして、3年を迎えてプレイングマネージャーとしてはどう導いていきましょうか?

嗣永
アイドルの王道をいくグループではずっとありたいなとは思います。

−ももちさんは、Berryz工房で武道館などの大きな会場も経験しています。いまのカントリー・ガールズとしての目標は?

嗣永
なんて言うんですかね…わかりやすい目標として武道館とかを目指す、っていうのはいいんですけどそこはゴールとも思って欲しくないっていう気持ちもあったりして。いまは、目の前にあることをがむしゃらに、一つ一つ丁寧にお仕事していく段階なのかな?っていうのは思います。実際に目標に向かって成功した時は達成感とかはそりゃものすごいんですけど、そういうのもありつつのそれだけにならないように活動していきたいなっていうのもあります。

−そういう意見って、しっかりとプレイングマネージャーとしてスタッフやメンバーに意見したりするんですか?

嗣永
いやしないです、 PMの役割をよくわかってなくて(笑)。わかんないまま3年目に突入しようとしてます。

−そうなんですか(笑)。

嗣永
多分事務所的にも、みんなと芸歴も違うっていう中で、何かしら役職つけなくちゃなっていう、みたいな?

−係長みたいな?いやいや。

嗣永
そういう、事務所の気遣いが垣間見える感じなのかな?と最近、思ってきて。

−そんなことでいいんですか?プレイングマネージャー。

嗣永
でも、聞いてください!わたしが全部考えちゃったら、この子たちの考える思考能力がなくなっちゃうかもしれないじゃないですか。だから、みんなが考えたことを見守っていてあげる。

−マネージャーさんより、さらに近いところで見てあげるっていう。

嗣永
そうです。

−それがプレイングマネージャーだと。

嗣永
そうなんです、よくぞ、お気づきで!

−絶対に今考えましたよね(笑)。

嗣永
違います、違います。2年前から(笑)。

−ファンからなにか意見を言われること無いんですか?

嗣永
いや、なにも。「よっ!PM!」っておちょくられるくらいです。

−(笑)。

嗣永
あの、リーダーとか、いわゆる引っ張っていくポジションになった人って、別にアイドルだけにとどまらない話ですけど、深く考えすぎる傾向に日本人はあると思うんです。もっと気楽に、困ったことがあったら、周りの人に…後輩だったりとか、会社だったら部下の人とかが手伝ってくれると思うから。自分が全部やらなきゃ、みないにプレッシャーだったりとか、考え過ぎず、なんかもっと周りに頼って楽しくお仕事すればいいのになって思っているんです。

−なるほど、そういう肩の力が抜けたところを後輩にもわからせてあげてるんですね。

嗣永
そうなんです。

−プレイングマネージャーって言っても、引っ張らないよと。

嗣永
そう、体を張って教えてるんです。だから、甘えも許しません。やっぱ自立して欲しいので。ひとりひとりが。

−なんか、よくわかんない感じになっちゃいましたよ。

嗣永
大丈夫です、活字にしたらそれっぽく見えます(笑)。

−だから、さっき話していた暖かく見守ってというのは、ももちさんも入っているってことですか?

嗣永
もちろん!6人で、ひとつなんで、わたしだけ芸歴長いから「出来るでしょ」みたいなのは駄目ですよ。

−伺ってわかったのは、プレイングマネージャーについては詳しく聞いてくれるなってことですね。

嗣永
まあ、感じてくれ、と。