2016年10月19日に『上手く言えない/愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間/忘れてあげる』を発売するアンジュルム。今回、アンジュルムに新加入したばかりの笠原桃奈と、ナビゲーターとして当サイトではおなじみの中西香菜にインタビューを行った。


−今回、トリプルA面シングルとなります。

中西
『上手く言えない』はホントに耳に残る曲で、1回聞いて頂いたらすぐに覚えちゃうような曲になっています。歌詞がすごいわたしに当てはまるなって思っています。

−自分に?

中西
なかなか言いたいことが言えなくてたくさん損とかしてきたこともあったり…。誰しもそういう経験ってあるじゃないですか?でも、思ってることって言わないと伝わらないし「言ったら嫌われるかも」とか「言ったらこうなっちゃうかも」って考えずに、ちゃんと自分の気持ちを言った方が自分的に楽になるなって思っています。そういう大切なことを教えてもらえた曲だなと思っています。この曲を聴くと楽になれるっていうか、ポジティブになれる、アンジュルムにぴったりの曲です。

−言えなかったことっていうのは?

中西
例えばなんですけど、加入当時のときにダンスでここが違うよ、あそこが違うよってすごい怒られたんですけど、他の人が間違えていても全部私が怒られちゃったりとか。

−笠原さんはどうですか?

笠原
私も結構、人見知りなので…あんまりうまく言えないほうで。

中西
言えないよね?

笠原
そうですね勘違いされやすかったりするので、変に違うことを言っちゃって相手に不快な気持ちをさせちゃったり…。なので、この詞にもスゴイ共感するし…っていうのもあるんですけど、ダンスとかだったら、9人いて、3−3−3で3つに分かれるので、3人ずつのグループに分かれて踊るんですけど、すごいキレがあって揃ってて、すごいそこに注目して欲しいなって思います。

−急にダンスの見所に話が飛びましたね(笑)。

笠原
ああ、スミマセン。

−そのインタビュー慣れしていない初々しさ、良いですね。

中西
かわいい!

−作詞作曲は中島卓偉さんで、アンジュルムに改名してすぐにヒットを飛ばして一躍有名になった『大器晩成』の作者でもあります。

中西
やっぱり卓偉さんってすごいなって思って。いつもライブとかで『大器晩成』もそうだし『友よ』もそうだし『上手く言えない』も新しいツアーで披露しているんですけど、なんか違うんです。もちろん他の楽曲も大好きなんですけど、なんて言うんですかね。自分たちが歌ってるけどスゴイ!みたいな感覚で、上手く言えないですけど。

−まさに、上手く言えない!

中西
(笑)、スゴイ、パワーがみなぎってきます。

−卓偉さんが語っているライナーノーツを見ても、『上手く言えない』はビートルズやプリンス、デュランデュランなど錚々たるアーティストが引き合いに出されています。

笠原
わたし、ビートルズ好きです。

−え?

笠原
ビートルズとかマイケルジャクソンとか。親が好きで。あとは、エルビスプレスリーとか。

−渋いですね。

中西
私の方が年上なのに知らないです。かっさーの方が知ってます。

笠原
えっ、知らないですか?でも、昔の曲だけじゃなくて、Taylor SwiftとかCarly Rae Jepsenとか、最近の洋楽も聴いてます。

−じゃあ、この卓偉さんが言っている「裏メロが実にビートルズ」っていうのも感じました?

笠原
聞くのはすごく好きなんですけど音楽を習っていたわけじゃないんであんまりわからないんです。でも、中島さんの曲はなんか楽器とかの使い方がすごいと思います。親もすごい、中島さんの曲はなんか残るって言ってて。

−親が言ってたんですか?

笠原
そうです(笑)。

−中西さんは洋楽どころか、J-POPもあまり聞かないんですもんね。

中西
ハロプロしか聴かないです。でも、卓偉さんのCDも聞きます。『続けろ』が好きです。

−聞く曲がハロプロ縛りではなくなった?

中西
前はハロプロの曲しか聞かないって言ってたんですが、よく考えたら「アップフロント大好き」なんです。でも、他のアーティストの曲も聴いた方が成長できるよ、ってよく言われるんですけど…。

−もうここまで来たらそのままでいいかと!

中西
アップフロント以外、聴きたくない。

−森高千里とかも?

中西
聴きます。シャ乱Qさんと、あとつんく♂さんの「THE つんくビ♂ト」って知ってますか?

−勉強不足で知りません。

中西
昔のユニットなんですけど、大好きで。

−もう所属事務所である「アップフロント」マニアなんですね。

中西
もうマニアです。だから、スタッフさんとか見ても、メンバーの皆と違って、わたしからしたら「ああ、○○のギターの人だ!」って緊張しています。アップフロントに緊張する。

−アップフロントに緊張(笑)。じゃあ、卓偉さんの曲が来るのは嬉しいですね?

中西
凄い嬉しいです。

−そして『愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間』。

中西
めっちゃ長いタイトルです(笑)。これ、いまだにちょっとうろ覚えで。なので、タイトルをお客さんの前でキチンと言えると、拍手がおきるんですよ。

−噛まずに言えると拍手が。

中西
はい。初めてお会いした人とかに新曲の説明の時に、「おお!」って言ってもらえてなんか頭よく見えるっていうか、すごい暗記力いいなっていうか(笑)。

−じゃあ、お願いします。

中西
『愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間』!言えました!

−おおおお!

中西
「おおおお!」って思いましたよね!

−笠原さんは?

笠原
もう覚えてます。『愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間』!

中西
カッコいい!

−おお、さすが学生!暗記したんですか?

笠原
こういうのはなぜか覚えるのは得意なんで。人の名前とか。

中西
初めて知った。あたし人の名前を覚えるの苦手だもん。

−賢い。

笠原
いや。全然。

−『愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間』に話を戻しましょう、笠原さんはダンス緊張しませんでした?

笠原
緊張しました!特にAメロBメロが、ロボットっぽく踊るんですけど、一気にサビから人間ぽくなってグアーって盛り上がるんです。歌いだしがちょっとロボットっぽく歌ってるので…さっきもテレビ番組の収録していて苦戦したんですけど、ロボットっぽいっていうのは今までハロプロ研修生時代はそういう楽曲をやる機会がなかったので難しいなと思います。

中西
確かにね。なかなかないよね。こういう曲。

−MVでは、皆さんの指先からキレイなビームが伸びるような近未来的な作品になってます。

中西
あんな編集するって知らなかったです。出来上がって、みんなで「うお〜!」って(笑)。アンジュルムっぽくなくないですか?

−確かに今までのアンジュルム〜スマイレージではない楽曲ですね。

中西
だから新しいアンジュルムを見せられるんじゃないかなと思います。あと、MVが洞窟みたいなところで撮ったんですよ。それがスゴイ大変で。すっごい寒くて、みんな毛布にくるまりながら待って、プワーッって脱いで踊ったりして…その苦労があったからMVいいな〜と思って。

−ちょっと難しい歌詞ですけど、笠原さん理解できてます?

笠原
ああ、わかります。なんか現代社会っていうか、そういう中で生きる若者たちの想いみたいな…。

−結構理解してますね。賢いですね。

笠原
いえいえ!学校の成績あまり良くないんです。

−そんな自分を落とさなくても(笑)。

中西
しっかりしてますよ、これで中学1年生なんだから。

−ねえ、中学1年生ですよ。

中西
わたし、中学1年生のときまだスマイレージに入ってなかったんですけど、パッパラパーでしたもん。

−パッパラパーって(笑)。

中西
中学2年生の途中から入ったんですけど、こんな喋れなかったです。すごい、かっさー。

−ちなみに笠原さんはかっさーって呼ばれているんですか?

中西
そうです「かっさー」。

笠原
ファンの皆さんにも呼んでもらっています。

−中西さんは楽曲については?

中西
MVを見て気づきましたか?一番はじめから間違えちゃってるんです。

−え?全然気づかなかった。

中西
かっさーが歌う「21世紀」の「世紀」のところで手を出すんです。一番端っこを見て頂けるとわかるんですけど、わたしは間違って…。

−そのまま使われてるんですか?

中西
はい。でも顔はちゃんと真面目だから、

−そういう問題じゃないでしょ(笑)。

中西
自分でもプロだな〜と思いました。間違えているのに。いままで色々取材とかで話してきたんですけど、歴代のMVで結構ミスしていて。『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』はカバンを踏みつけてるところが映って『チョットマッテクダサイ!』も、端っこにいるところから、慌てて戻ってきてるのとか。そういうところに中西らしさが出ていて。

−中西らしさって自分では言わないですよ!『忘れてあげる』。これはちょっと大人っぽい曲ですよね?

中西
そうですね。アンジュルムでは初めてきちんとした恋愛ソングを歌った気がします。

笠原
なんか出だしから「会いたくて会いたくて困らせた」って言ってるんですけど…この曲が一番難しい気もするんです。失恋で、切ないみたいな…。今までの曲の中だったら『糸島Distance』っていう楽曲に近いかな、って。

中西
ああ〜確かにね。

−二人いいコンビですね。何か、仲良くなるキッカケはあったんですか?

中西
ある時、新幹線の席が隣で。前回隣になったときは、一言もしゃべらずにお互い音楽聴いたり、寝たりしてて。わたしも人見知りで、かっさーも人見知りで、何回か話しかけたりはしたんですけど続かなくて。最近、後輩のメンバーと仲良くなりたいな〜と思って、このままじゃダメだと思い話しかけてたりしてたんですけど、なんか「ははは」みたいにかわされてたんですよ。その時は心折れて。でも、次に隣になったときに一緒にご飯を食べながら、わぁーって色々話したら、かっさーからもたくさん話してくれて。

笠原
わたしって勘違いされやすくて、普通に笑って返してるつもりなんですけど…中西さんに限らず、他の先輩の方とか、アンジュルムだけじゃなくてJuice=Juiceさんの高木さんとかもよく話しかけてもらうんですけど、普通に笑って返すと「なんで苦笑するの?」って聞かれて…。写真とかでも笑ってるつもりなんですけど、なんで笑わないの?って言われて。

中西
よく言われてるね。

笠原
勘違いされやすくて、ホント中西さんが初めて話しかけてくださったとき…わたし人見知りで、全然自分からいけないんで、話しかけてくださったのがとても嬉しくて。

中西
かわいいいいいいいいいいい。

笠原
お家に帰って、お母さんに報告したんです…お母さんもわたしが人見知りなのを心配してたんで、中西さんがいっぱい話してくれたって報告したら凄い喜んで。

−じゃあ、2回目に話しかけられた時はなんでうまくできたんですか?

笠原
自分の中でちゃんと話しかけてもらっているのに、それをそういう風に返すは失礼っていうのもあるし仲良くなったら、もっと楽しくなるかなって思うし…パフォーマンスとかにも出ると思うんです。一体感とかが。もっとギュッってなると思うし。そういうのも全部繋がっていくからと思って勇気を出して。

中西
あー!!!!嬉しいです。

笠原
そしたら、すごく仲良くなれたので。

中西
嬉しいです。ホントにかわいいです。

−それぞれ、トリプルA面でどれが好きですか?

中西
うーん、『上手く言えない』です。衣装も全部好きです。歴代のスマイレージから全部合わせた衣装で一番好きなんです。

笠原
わたしは、ホントに迷うんですけど…。『忘れてあげる』です。バレエを習っていたので、『忘れてあげる』の踊りがちょっとバレエっぽいんですよ。手の動きがなめらかだったり、踊っていて好きだったり。あと、マイナー調の曲が好きで。ポジティブな曲も好きなんですけど、なんかこうマイナスな曲が好きなので、失恋っていうところが好き。

−切ないのが好きなんですね。

笠原
そうです。結構バッドエンドとかも好きです。本当はハッピーエンドじゃなきゃ絶対にイヤなんですけど、でも、だからバッドエンドに終わりたいみたいな。それを見てキュンってなるのが好きなんです。わかります?

−なんとなくわかります。え?そっちなの?って意外な展開が。

笠原
そうなんですよ!え?これ、結局幸せにならないの?っていう、最後のモヤモヤ感が好きなんです。

−その感覚、12歳っぽくないですね。

中西
大人っぽい!

−そんな新メンバーの笠原さんを、皆さんにもっと知ってもらいたいですね。

中西
もっと良さを知っていただきたい!だって全然情報が出てないんで。みんな多分、真面目な子って思ってますよね。

笠原
ええ!真面目にやってますよ。

−中西さんも、もちろん真面目なのは知っているけど、天然キャラなのを知ってもらいたいってことですよね?

中西
そうです!

−中西さんから見た、笠原さんは?

中西
新メンバーなので覚える楽曲ってすごい多いんです。その中で舞台もあって、新曲のダンスレッスン、新曲のレコーディングとか…。わたしも結構いっぱいいっぱいだったんですよ。新曲のダンスどうだっけ?とかいままでで片手に入るくらい忙しいっていうか、やることが多いなって思ってた時期だったんです。よく考えたらかっさーはもっと大変だったんです。でも、みんなでいる時は全然そんな素振りはなくて、焦ってる感じもみせなくて。なのに、リハーサルとかで曲をやってみるとちゃんと踊れてたりして、あ、すごい家で練習してるんだなって感じました。影ですごい頑張ってきたんだって思ったら、わたしが大変だな〜って思ってたのが、恥ずかしくなって。だから、わたしもかっさーのおかげで救われた部分があります。

−努力する姿勢に初心を取り戻せたと。

中西
努力家だなって印象が強いです。わたしたちに見えない裏の努力がすごい!なのに、まだ中学1年生って考えるとすごい。これからがすごい楽しみだなって。そんな中で、性格がすごいおもしろいんですよ。

−性格が。

中西
そのギャップを、まだファンの皆さんはあまり知らないだろうなと思ってます。

−どう楽しいんですか?

中西
なんか、不思議です。今までにないタイプですね。相川茉穂ちゃんとかは宇宙人っぽい感じなんですけど、かっさーは、なんだかよくわからない(笑)。真顔なことが多いんですけど、笑ったらめっちゃかわいいんです。だから、これからもっと仲良くなって、皆さんにかっさーの魅力をわたしが伝えていきます!

−笠原さんから見て、アンジュルムのメンバーは?

笠原
わたしがハロプロ研修生に入っていた頃は、アンジュルムさんはスタイルが良くてカッコいいっていうイメージで。わたしの周りの研修生の子たちも「アンジュルムさんは、スタイルがいいから、絶対に入れない」みたいなことを言ってたんです。

中西
ええ!そんなことないんですよ。

笠原
お菓子禁止とか、メンバーの中にあるんだろうな…だからあんなにスタイルがいいんだろうなって思ってたんですけど。

−ストイックなアイドル生活をしていると。

笠原
佐々木莉佳子さんはモデルをやってるし、勝田里奈さんはファッションアプリやってるし…特にアンジュルムさんってスゴイんだなってずっと思ってたんです。でも、実際にアンジュルムに入ってみて楽屋で「お菓子持ってきてる人、ここに集めて〜」って言って、みんなでトランプをしながらお菓子を食べてるんですよ。勝田さんとかめっちゃ足が細いんですけどいっぱい食べて。なんかお菓子を食べられないと怒り出したりするんです。

−お菓子を食べないと怒るんですか?

中西
怒るよね。

笠原
中西さんも…。

中西
わたしお弁当2個とか食べますもん。

笠原
なのに、歩いたら折れたりするんじゃないかなってくらいに細くて。

中西
折れないよ!

笠原
だから、体の中どうなってるのかな?って思ってます(笑)。

−まあ、あれだけダンスしていればいっぱい食べても健康的に痩せられる、アンジュルムの凄さですね。

笠原
あと、和田さんも大先輩だし、上下関係とかすごいのかなって緊張してたんです。でも、アンジュルムでは「遠慮しないで」って、スタッフさんからの差し入れとか、全員で「いっせーの〜せ!」で指さして、同じもの選んだらジャンケンとか、全員が平等でなんかそういうのすごくいいなと思って、ビックリしました。

−みんな優しいですね。

中西
先輩がお弁当を先に取るみたいな風習とか昔からあるんですけど、でも、数がたくさんあるのになかなか遠慮して取らないとか…。優しさとかじゃなくて、同じ人間なのに上下関係っておかしいなって思いません?みんな年齢もあんまり変わらないのに。

−まあ、芸能界っぽい風習ですよね。

中西
お弁当以外でも色んなこともですけど。

−そこは、上下関係というよりは、ライバル関係の方がいいですよね。

中西
そうですね。だから、かっさーと、もっと仲良くなって最強のアンジュルムを作っていきたいです!