フォルクスワーゲン「ゴルフ」やメルセデス・ベンツ「Aクラス」など、多くのライバルがひしめくCセグメントにボルボ「V40」が投入されたのは2012年のこと。それまでの「安全性は高いが無骨なクルマ」というボルボのイメージを覆す流麗なスタイリングを纏ったV40は、瞬く間にヒットモデルとなり、「日本で一番売れているボルボ」となった。そして2016年7月、V40は初めてデザイン変更を伴うマイナーチェンジを実施。新型V40は、モダンなテイストの新色やシート素材を採用し、より強く北欧テイストを感じさせる魅力的なクルマとなっている。

フラッグシップSUV「XC90」に倣い、新しいブランド意匠を採用したボルボ「V40」


ボルボV40が日本デビューを果たしたのは2013年。まったく古さを感じないのは、V40が時代の一歩先をいくデザインを纏っていたからだろう。しかし、欧州のライバル車は次々に進化し、ボルボもフラッグシップSUV「XC90」に新しいブランド意匠を採用した。

マイナーチェンジを受けた新型V40にも、XC90に倣ってT字型のLEDヘッドライトと縦格子のグリルが採用され、「新世代ボルボ」を感じさせるエクステリアとなった。

パワートレインは、1.5Lターボの「T3」、2.0Lターボの「T5」、そして2.0Lクリーンディーゼルの「D4」と、従来のラインナップと変わらない。しかし、グレード体系は一新され、より個性が選べるようになっている。SUVテイストの内外装が与えられた「V40クロスカントリー」も同様のアップデートが施された。




レザーシートなら「インスクリプション」、北欧テイストの内装なら「モメンタム」


新型V40には、ベーシックグレードの「Kinetic(キネティック)」、個性的な内装を持つ中間グレードの「Momentum(モメンタム)」、ラグジュアリーなハイエンドグレードの「Inscription(インスクリプション)」、そして唯一「T5」エンジンを搭載するスポーツモデル「Rデザイン」と、それぞれのテイストの違う4つのグレードが用意された。

レザーシートがお好みなら「インスクリプション」の一択だが、レザーにこだわらないなら「モメンタム」がおすすめだ。このグレードで「ブロンド」と呼ばれる明るいクリーム色のインテリアを選ぶと、「シティ・ウィーブ」というチェック柄が織り込まれた独特の内装が組み合わされる。これが、じつに北欧らしいモダンなコーディネートなのだ。




全13色あるボディカラーは、「アマゾンブルー」「ルミナスサンドメタリック」「マッセルブルーメタリック」「デニムブルーメタリック」、そしてRデザイン専用「バースティングブルーメタリック」の5色が新色。ドイツやフランスのライバルたちとは違う個性を主張する。

SUVテイストのV40クロスカントリーは、「キネティック」「モメンタム」「Summum(サマム)」の3グレードを展開。「サマム」は、V40の「インスクリプション」に相当するトップグレードで、4色のレザーシートが組み合わされる。「モメンタム」では、V40同様に「シティ・ウィーブ」も選択可能だ。




ガソリンエンジンの「T3」は339〜414万円、ディーゼルの「D4」は364〜439万円


ボルボは安全性への追求に余念がない自動車メーカーだが、V40シリーズにも11種類の先進安全装備をパッケージした「インテリセーフ」が全車標準装備される。また、従来はオプション設定だった「歩行者エアバッグ」も全車に標準装備となった。

V40とV40クロスカントリー、あるいはどのグレードやボディカラーを選ぶかは、オーナーのセンスや好みのファッションによってそれほど迷わず決められるだろう。むしろ、迷うのはパワートレインかもしれない。1.5Lの「T3」(339万円〜)でも十分にパワフルで、小排気量ガソリンエンジンならではの軽快な走りを堪能できる。とはいえ、大トルクによる鋭い加速と低燃費が魅力的なディーゼル「D4」(364万円〜)も捨てがたく、しかも「T3」との価格差はたったの25万円しかない。

もし、あなたがV40シリーズを購入するなら、どんな仕様のモデルを選ぶだろうか。新型V40は、カタログを眺めてみるだけでも愉しく、夢が膨らむクルマである。