「トップ・オブ・トヨタ」に君臨するのは、いつの時代も最高級サルーンの「センチュリー」と決まっている。しかし、もう1台、トヨタ車の頂点を選ぶとすれば、それはおそらくクロスカントリー4WDの「ランドクルーザー」だろう。とくに、最上級モデルの「200系」は、迫力あるスタイリング、優れた走破性、強靭なボディ、ラグジュアリーカー顔負けの快適性などにより、世界中でベストセラーとなっている人気モデル。このランドクルーザー200に、さらに内外装をゴージャスに仕立てた特別仕様車が登場した。その名も「ZX“G-FRONTIER(Gフロンティア)”」だ。

世界中で愛され、グローバルに活躍するランドクルーザーの最上位モデル「200系」


SUVは現在、各国の自動車メーカーがもっとも力を注いでいるカテゴリだ。メルセデス・ベンツやBMWなどのドイツのプレミアムブランドはもちろん、マセラティやベントレーにもSUVモデルが設定され、富裕層がこぞって買い求めている。

しかし、そうしたモデルの多くは街乗りに適した乗用車ベースのSUVで、「ラダーフレーム構造」と呼ばれるボディと別体のシャシーを持つ本格オフロード4WDは、ランドローバーやメルセデス・ベンツ「Gクラス」など、ひと握りしか存在しない。なかでも、高い走破性と信頼性により、世界中のユーザーに愛されているのがランドクルーザーだ。「人類が住まうところ、必ずランドクルーザーあり」といっても過言ではないほどである。

このうち、ランドクルーザーシリーズのトップレンジを受け持つ「200系」は、道なき道を走破するオフローダーとしてだけではなく、あらゆる道を走破するオールラウンドなラグジュアリーサルーンとしても人気が高いモデルだ。

4.6L・V8エンジンを搭載して2007年にデビューした200系は、それまでの「100系」に比べてオンロードの走行性能や快適性が大幅に向上。さらに、2015年にはビッグマイナーチェンジを受け、高級サルーンとしても通用する質感と装備も手に入れた。200系は、レクサスのフラッグシップSUV「LX570」のベースともなっている。







ラグジュアリーさに磨きをかけたランドクルーザーの特別仕様車「Gフロンティア」


このランドクルーザー200の特別仕様車「ZX“-Gフロンティア”」は、トヨタの販売チャンネルのひとつである「トヨタ店」の創立70周年を記念したモデル。1946年に設立されたトヨタ店は、トヨタのなかでもっとも古い歴史を持つ販売店だ。モデル名の「フロンティア」は、トヨタ店のブランドメッセージ「フロンティアへ 人を、地域を、もっと笑顔に」から命名され、「G」は、ランドクルーザーがグローバルに活躍するクルマであることから「Global」の頭文字を取ったという。

ベースとなったのは、ランドクルーザーのトップグレード「ZX」。20インチホイールに、エアロタイプのサイドステップ、プレミアムナッパ本革のシート、そして、ダンパーの減衰力や車高調整を自動制御する「4-Wheel AHC&AVS(4輪アクティブ・ハイト・コントロール・サスペンション&アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム)」などを標準装備する。

Gフロンティアは、それに加えて専用の「ブラック塗装+切削光輝」アルミホイールや、クロムメッキ仕上げが美しい専用ルーフレール、そして、キルティングステッチ加工が施されたプレミアムナッパ本革シートを特別装備。車検証入れまで同様の加工を施した革製にするなど、さらにラグジュアリーさに磨きをかけている。







都会派SUVが人気だからこそ、あえて本格派オフローダーの「ランクル」を選択する


Gフロンティアのボディカラーは、カタログカラーこそブラックとなっているが、全8色がラインナップされる。「グレーメタリック」や「ホワイトパールクリスタルシャイン」といった高級車の定番カラーをはじめ、「ダークレッドマイカメタリック」「ダークブルー」「ベージュマイカメタリック」なども選ぶことが可能。価格は、通常モデルのZXよりおよそ41万円高となる723.6万円となっている。

「ランドクルーザー」という車名が誕生したのは、いまから61年前となる1955年のこと。以来、信頼性と耐久性を兼ね備えたボディとエンジン、過酷な状況での走破性などを磨き、そのグローバルな活躍によって世界から高い評価を受けている。

もし、高級輸入SUVの購入を検討している人がいるなら、ぜひこのクルマを候補に入れてほしい。オンロード寄りの都会派SUVが人気のいまだからこそ、あえて本格派オフローダーを選択する…。きっと、ランドクルーザーでしか味わえない世界を愉しめるはずである。