『ミニ』の歴史は少々複雑だ。多くの人が想像するのは、1980年代に日本での人気が高まった『ローバーミニ』だろう。しかし、その歴史を遡ると、「ブリティッシュ・モーター・コーポレーション」、いわゆる「BMC」へと行き着く。「BMC」は、「オースチン・モータース」と「ナッフィールド・オーガナイゼイション」が合併して成立した自動車メーカーだ。前者には「オースチン」というブランド、後者には「モーリス」というブランドがあった。そして、初代『ミニ』は、それぞれのブランド名を冠したモデルが存在した。そのひとつが、1959年デビューの『オースチン セブン』である。BMWの『MINI Seven(ミニ セブン)』は、この車に由来した1台だ。

『オースチン セブン』のデザインや英国らしい伝統の意匠を活かした『MINIセブン』


『ミニ セブン』は、「7」をモチーフとした『オースチン セブン』のデザインアイコンをはじめ、英国らしい伝統的な意匠を活かした特別仕様車。大人に相応しい洗練されたデザインを細部にまで施し、現代に生まれ変わったモデルだ。

ベース車両は『ミニ クーパー』。ラインナップは「3ドア」と「5ドア」からなり、それぞれ、エンジンの違いで『クーパー』『クーパーD』『クーパーS』に分けられる。『クーパー』には1.5L直列3気筒ターボエンジン、『クーパーD』には、1.5L直列3気筒ターボディーゼルエンジン、『クーパーS』には2L直列4気筒ターボエンジンが搭載されている。

最大の特徴はエクステリアだ。ボディカラーは、『ミニ』を自分らしく上質に仕上げることができるオプション・プログラム、「MINI Yours(ユアーズ)」に設定されている「ラピス・ラグジュアリー・ブルー」を選択可能。ほかに、「ミッドナイト・ブラック・メタリック」「ペッパーホワイト」「ブリティシュレーシンググリーン」の4色から選ぶことができる。



ルーフとサイドミラーには、専用色である「メルティング・シルバー」を使うことで、ボディカラーとのコントラストを際立たせている。また、ボンネットに施された、モルト・ブラウンカラーのストライプも個性的だ。足元は専用デザインの17インチアロイ(合金)ホイールを採用。全体では、英国の気品を漂わせながら、モダンな華やかさに彩られる外観となった。






『MINI』シリーズのデザインアイコン「7」をあしらった専用のデザインモチーフ


インテリアはシックな雰囲気。モルト・ブラウンをアクセントカラーとして、ダッシュボード、シートにチェック柄を採用。英国の伝統を感じる落ち着きと、モダンさを調和させている。さらに、『MINI』シリーズのデザインアイコンのひとつであるセンター・メーターやドア・シルには、「7」をあしらった専用のデザインモチーフを施している。






新旧問わず、『ミニ』にはこだわりが強いオーナーが多い。細部に至るまで世界観が構築されている『ミニ セブン』は、そんなオーナーたちも満足させる1台だろう。