日本人が思い出す秋の味覚の代表格といえる「さつまいも」。品種改良を重ねて生まれた「甘蜜安納」や「霧島紅かぐら」など、最近では“高級ブランド芋”が人気だが、ダイエットしている人なら避けたい食材のひとつかもしれない。しかし「さつまいも」は、ダイエットの援けとなる成分が豊富で、朝食にとり入れることで栄養バランスを崩さず、効率的にダイエットができるという。さつまいも研究家の鈴木絢子さんに詳しく聞いた。

■今回のアドバイザー
さつまいも研究家・美容家
鈴木絢子さん


大手美容外科の広報、化粧品会社を経て、広告代理店でライター&薬事法専門の部署を設立。美容・健康食品関連のコンサルは500社以上。その後26歳で独立し、フリーで活動開始。2010年美容コンサル会社 (株)エリートレーベル設立。2013年「さつまいも親善協会」設立。2015年より、PRマーケティング「beaus」を始動。インナービューティーとスーパーフードに精通しており、サプリメントアドバイザーとしても活躍している。


栄養豊富な準完全食品・さつまいもは便秘解消や代謝アップでダイエットにも◎


そもそもさつまいもがダイエットに効くとはどういうことなのだろうか?

鈴木さん「朝さつまいもダイエットとは、朝食をさつまいも1本に置き換えるダイエット法のことです。ダイエットに向いていないように思うかもしれない、さつまいもですが、炭水化物や脂質、タンパク質をエネルギーに変えるビタミンB群や、胃や腸の消化酵素の分泌を助ける食物繊維が豊富。さらに、さつまいもにのみ含まれる『ヤラピン』という成分が腸の動きを活性化し、便秘を解消するのでダイエット向きの食品といえます。そのほか、美肌効果のあるビタミンCやアンチエイジングに効果的なビタミンE、ポリフェノール類、カリウムなどのミネラルが多く、不足しがちな栄養素をバランスよく摂ることができる準完全食品とも呼ばれています」



朝食を1本のさつまいもに置き換えるだけ! 栄養を摂取しながら安全にダイエットが可能


ではその具体的な方法とは?

鈴木さん「さつまいもを朝食べるなら、簡単にできる焼き芋がおすすめです。焼き芋の作り方は、洗ったさつまいもをクッキングペーパーで包み、その上からラップを巻いて電子レンジの『強』で2分間加熱後に、『解凍』ボタンで10分強ほど加熱するだけでOKです。また、食べる際はぜひ皮ごと食べてください。さつまいもの皮は、ポリフェノールやアントシアニンなどのアンチエイジングに効果的な成分のほかに、シミを防ぎ脂肪の吸収を抑えるクロロゲン酸などの栄養成分を含有しているので、皮が苦手でない方は皮まで残さず食べてください。

朝食に焼き芋を食べることで、午前中の活動に必要なエネルギー(糖質)を摂取可能なうえ、ビタミン補給もできるので比較的安全に食事量を減らすことができます。その際、昼食や夕食は普段通りに摂っても問題ありません。また、ほかのダイエットと平行してさつまいもを摂取すれば、偏りがちなダイエット中の栄養補給もできるので一石二鳥です」



1日1本を厳守! 糖分の多いさつまいもや干し芋は避けたほうがベター


一方でさつまいもダイエットに関する注意点もあるという。

鈴木さん「朝さつまいもダイエットをする際の注意点は、食べすぎないことです。ヘルシーで高栄養価とはいえ、さつまいも1本あたりお茶碗一杯分の白米と同程度のカロリーがあります。さつまいもは適度な甘さがあとを引きますが、1日に食べる量は1本までに抑えましょう。さつまいもにはさまざまな品種がありますが、ダイエットをより意識する場合は、安納芋などの甘みが強く糖分が多めの品種は避けるのがベターです。また、加工の特性上、干し芋は焼き芋や生のさつまいもよりも糖分とカロリーが上がっているので100グラムほどに抑えましょう」



最後にアドバイザーからひと言


「秋が旬のさつまいもを毎日の食生活にうまく取り入れながら、ダイエットにも楽しく活かしてみてください」