まさにエヴァーグリーンな定番スニーカー、コンバース「オールスター」のBEAMS別注モデルが好評だ。40周年を迎えるBEAMSが、もしも70年代の創業当時にコンバースに別注をしていたら? というのが今回のコンセプト。オリジナルの雰囲気はそのまま生かされ、むしろよく見ないと、どのあたりが別注仕様なのか気づきにくいほど。しかしもちろん、分かっている人にはすぐピンと来る仕掛けが随所にある。コンバースに長く親しんできた大人がだからこそ楽しめる、非常に上品な仕上がりのモデルとなっている。

ボディカラーは70年代の名作「チャックテイラー」風


この前はポンプフューリー、今日は非対称デザインのニューバランス投入と、40周年のアニバーサリーだけに、いつもに増して攻めの姿勢が目立つのがこのところのBEAMS別注スニーカーシリーズ。だがこのコンバース「オールスター」モデルでは、あからさまに<これ別注ですからね>的なオーラなどほとんど発散していない。1917年に誕生して以来、およそ1世紀に渡って変わらぬスタイルこそが「オールスター」の持ち味。現役にもかかわらず、時にノスタルジーすら感じさせる特異性でもある。

とはいえ、細部への愛情とこだわりはBEAMSならでは。アッパーの生地は、70年代の名作モデル「チャックテイラー」をイメージソースに、当時使用されていたカラーに近づけた絶妙なオフホワイト。ラバー部分には艶出し加工を施すことで、さらにヴィンテージ感をアップしている。紐は当然コットン素材。ソール部分に配されているおなじみの赤/青のラバーラインが、実は現行の一般モデルとは逆配色になっているという遊び心も楽しい。ホワイトのみの展開で、ローカットとハイカットが用意されている。


高機能カップインソール「リアクト(R)」を採用


デザイン面だけでなく、機能性にもこだわっている。今年からスタートしたコンバース独自のカップインソール「リアクト(R)」を採用し、2016年モデルとしてきっちりアップデートしている。こちらは多層構造によってクッション性・フィット性・通気性を向上させた高機能カップインソールシステム。特に「オールスター」への不満点としてよく挙げられる、長時間履いていると足が疲れるといったイメージを払拭するような、抜群の履き心地を実現し高評価を得ている。別注版「リアクト(R)」はBEAMSカラーのオレンジベースでロゴもあり。ただし、カップインソールによって本体の内径がやや小さめに感じられるため、場合によってはハーフ/ワンサイズ大きめの方が楽に履けるかもしれない。


ちなみにこの40周年モデルは、別注とはいえ、供給体制はしっかり確保してあるとのこと。店頭で手にとって確認できるのも大人にとっては有難い。青春時代から常に当たり前のようにそこにあった定番スニーカーだからこそ、今のセンスと技術で解釈された「オールスター」の何が変わり、何が不変なのかを確認してみてはいかがだろう。