これまで、日本のビジネスマンは誠実さを表現するために、長らくヒゲを剃り落とすのが主流だった。しかしグローバルな視点でみれば、立派な“ヒゲ”は男らしさの象徴であり、相手に顔を印象づける手段となっている。そこでオススメしたいのが、交渉事の多い起業家や海外で活躍する男性たちの間で流行しているという「ビジネス無精ヒゲ」だ。ヒゲデザインのプロ集団「ヒゲ倶楽部」のリーダー、丸山尊人さんに詳しい話を聞いた。

■今回のアドバイザー
理髪店Bコレクター代表
BARNEYS BARBER'S SHOP ヘッドバーバー
丸山尊人さん


ヒゲデザインのプロ集団「ヒゲ倶楽部」のリーダーを務めながら、全国でヒゲ文化を追求し、ヒゲ造形&デザインをするプロの理髪師。一般消費者、様々なメディアなどで指導・啓蒙活動しているヒゲのスペシャリスト。


アッパークラスの男性も大注目! ビジネス無精ヒゲでクールな40代に


丸山さん「ヒゲを生やす最大のメリットは、相手に顔を覚えてもらえることでしょう。また、幼く見られがちな日本人が無精ヒゲを生やすことで、威厳や風格を演出することが可能です。とくに海外でビジネスをしている男性は、国籍の違う相手と対等に商談を進めるために、ヒゲで貫禄を持たせるという方も多いようです。

日本人のサラリーマン文化では、いまだにヒゲに対してよくない印象を持つ人が多いのは事実です。しかし、清潔感のある無精ヒゲを作ることができれば、職種に関係なくヒゲを楽しむことができるはずです」



ビジネス無精ヒゲのポイントは「清潔感」「インパクトの薄さ」「シャープな輪郭」


丸山さん「ヒゲを整えるために必要な道具は、カミソリとヒゲトリマー、ハサミの3つ。シェービング用のカミソリのなかには、メインの刃とは別の部位に、生え際をキッチリ剃ることができる1枚刃が装備されている商品もあるので、チェックしてみてください。ヒゲトリマーは、ヒゲの長さを調節するための必須アイテムです。ハサミは、ある程度長さが出てきたら使うとよいでしょう。

ビジネス無精ヒゲの条件は、清潔感があり、インパクトが強すぎないこと。ここでは、スタンダードなあごヒゲの整え方を紹介します。無精でありながら清潔感があるヒゲという、大きな矛盾を克服するためには、コントラストをハッキリさせたヒゲを作る必要があります。もみあげからエラ、あごの先端までヒゲをつなげ、生え際をカミソリでキッチリ一直線に揃えます。頬や首に生えた無駄なヒゲを剃り、コントラストをハッキリさせることで輪郭がシャープになります。首や頬にヒゲが残っていると、みすぼらしく見えるので注意してください。

毛の長さは、3〜5mm程度に整えます。もみあげからあごにかけての毛はヒゲトリマーで5mmの長さに刈りましょう。顔の中心となるあご先のヒゲを8mm〜1cmの長さにして濃くすることで、顔に立体感が生まれます。日本人はあまり顔に凹凸がないので、ヒゲの濃さで凹凸を出すことが可能です。初心者の方は毛の長さの調整や、濃く生やすポイントがわからない場合が多いので、一度ヒゲのカットを専門にしている理髪店に相談するのがベターです」



ビジネスシーンでの口髭は難易度高し! あごヒゲからスタートしていくべし


丸山さん「ビジネスシーンに限定すると、口ヒゲは主張が強すぎるためハードルが高いです。顔の中心に近い部分にヒゲがあると、インパクトが強すぎて相手に威圧感を与えかねません。もしも、ビジネスシーンで口ヒゲを生やしたい場合は、まずはあごヒゲを整えて“ヒゲを生やしている人”というイメージを周囲に定着させてから、口ヒゲを生やすことをおすすめします」


最後にアドバイザーからひと言


「ヒゲとは、自分が男であることを再認識できる最大の特徴です。ヒゲでルックスを変えることで、気持ちも変化するかもしれませんね」