紳士のスポーツのひとつに数えられる、ソシアルダンス(以下、社交ダンス)。競技者の年齢層が高く優雅なイメージがある踊りだが、実際には運動量も多く、筋力アップも見込める激しいダンススポーツという。さらに、女性をリードして踊るためエスコート力も身につくとのこと。詳しい話を社交ダンスサークル・ダンスサークルJ主宰の滝川洋信さんに聞いた。

■今回のアドバイザー
若者向け社交ダンスサークル・ダンスサークルJ主宰
滝川洋信さん


タキガワダンススクール代表。そのほか、開始8年で1500名近くが参加し現在7カ所で活動している日本最大級の若者向け社交ダンスサークル「ダンスサークルJ」を企画・運営。他にも、ミドル世代に向けた社交ダンスサークルや、イベントなどを数多く手がける。


そもそも「ソシアルダンス」とは? 学ぶことでどんなメリットが得られる?


滝川さん「男女ペアで踊り、お互いの親睦を深めることを目的にしたのがソシアルダンス(Social Dance)で、現在は、社交ダンス、もしくはボールルームダンスと呼ぶのが一般的です。社交ダンスを始めたばかりの頃は、その運動量の多さと様々な筋肉を使っていることを実感する人も多いようです。そのため、筋力アップはもちろん、姿勢の矯正も可能。男女ペアで踊るので、女性をリードするエスコート力も身につけることができます。

社交ダンスは、教科書があるため学びやすく、種目が多いのも特徴のひとつ。習い始めると熱中できる奥深さもあるため、まじめで研究熱心な日本人にぴったりなダンスなのです。『毎週の社交ダンスが楽しみで、仕事を効率的に終わらせるようになった』という声も少なくありません」



「ソシアルダンス」の種類とは? 初心者にオススメの種目は?


滝川さん「日本で踊られている社交ダンスは、英国発祥のイングリッシュスタイル(インターナショナルスタイル)のダンスが一般的です。ダンス種目は大きく分けて2種類、以下の10種目が競技ダンスとして採用されています。

スタンダード:ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ、ヴェニーズワルツ。燕尾服の男性とドレスを着た女性が組んで踊る、宮廷舞踏のイメージの種目。

ラテンアメリカン:チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソドブレ、ジャイブ。男性と女性が組んだり離れたりと、比較的自由に踊ることができるダンス。競技会では、大胆な衣装を着る女性もいる。

そのほか、競技種目としてはあまり一般的ではありませんが、マンボ、ブルース、スクウェアルンバ(フレンチルンバ)、ジルバなどがあります。初心者の方には、ジルバのベーシックステップがおすすめです。30分ほどで覚えて踊ることができます(下記リンク動画参照)。

リズム感がないのでダンスができないと思っている男性はとても多いのですが、社交ダンスには複雑なリズムはありません。1・2・3が数えられれば問題なく踊れるようになります。ステップに慣れてくれば、音楽に合わせて踊る楽しさを実感できるはずです」



レッスンを続けるために知っておくとよいことは?


滝川さん「日本の社交ダンス教室は、先生と生徒の1対1でおこなう個人レッスンが主流。ただ、個人レッスンは高額かつレッスン時間も短く、上達するには自主練習が必要になります。大会出場や発表会など、ある程度目標を掲げなければレッスンを続けるのは難しいです。そのため、グループレッスンやダンスサークルなど、自分以外にも参加者がいる教室で学ぶほうがモチベーションの維持につながるケースもあります。自分の目的と環境に合った教室選びが、継続するための重要なポイントです」


最後にアドバイザーから一言


「音楽に合わせて踊れるようになるのは、非常に楽しいこと。ぜひ一度でも体験していただきたいです」