ゴルフと言えばマナーが欠かせないスポーツとされていますが、残念ながら中には不適切な行動をするゴルファーも少なくありません。ゴルフ場関係者に匿名を条件に実態を聞いてみると、信じられないような問題行動をとるゴルファーが……。

進行が遅れても「うるせー、自分のペースでラウンドさせろ!」

 マナーを守らない一部の輩。ゴルフと言えばマナーが欠かせないスポーツとされていますが、残念ながら中には不適切な行動をするゴルファーも少なくないのが現実です。今回は千葉県のあるゴルフ場の支配人に、迷惑ゴルファーの実態について匿名で聞いてみました。

マーシャルカーが来てペースアップを促されても従わないゴルファーがいるとは…(写真はイメージです) 写真:AC
マーシャルカーが来てペースアップを促されても従わないゴルファーがいるとは…(写真はイメージです) 写真:AC

「一番困るのは、お願いをしてもスタッフの言うことを聞いていただけないゴルファーですね。先日、進行が遅れているのでマーシャルが注意したところ、『うるせー、自分のペースでラウンドさせろ!』と言ってきたお客様がいました」と支配人。

 このコースではハーフラウンド2時間15分以内でのお願いをしているとのこと。セルフプレーならともかく、原則キャディー付きのコースなので、それほど難しくないと思われるのですが……。

 言うまでもないことですが、スロープレー自体、後続組全体に迷惑がかかるマナー違反の代表例です。ましてやペースアップを促されて“逆ギレ”とは論外です。

 そもそもマーシャルから注意を受けないよう、ペースを守ってプレーするのが一番です。この支配人からプレーファーストのコツもお伺いしたので、以下を皆さんも参考にしてください。

・要領の良いプレーを心掛ける。・ティーイングエリアでオナーはあらかじめティーアップして待機。・球が他のプレーヤーよりホールに近い場合でも、状況によっては先に打つ。・グリーンでは他のプレーヤーのプレー中にパッティングで狙うラインなどを考えておく。

たまにいる女性キャディーに馴れ馴れしいゴルファー

 その他、非常に困るゴルファーとして挙がったのが、女性キャディーに対して過度に馴れ馴れしいゴルファー。悪気はないのかもしれないのですが、中にはスキンシップのつもりで触ってくる人もいるようです。なお、キャディーさんから相談が来た場合は、支配人自ら強く注意するとのことでした。

 上記のようなセクハラだけでなく、偉そうな態度や何か問題が起こった時に恫喝したりと、パワハラ的な態度をとるゴルファーも少なくない模様。このような悪質な行為については、メンバー本人なら直接注意。ビジターの場合は、会員の紹介や同伴が必要なコースのため、紹介したメンバーを通じて注意するとのことでした。

 重度のセクハラ、パワハラは犯罪になります。また、高額な賠償を請求される可能性もあります。そもそも、キャディーさんに対する行為としてあってはならないこと。こうした問題行動に遭遇した場合、ゴルフ場任せにするだけでなく、すべてのゴルファーが断固とした対応をとる必要があリます。

e!Golf編集部