第71回ゴールデングローブ賞最多7部門ノミネートなど、オスカー前しょう戦をにぎわせているデビッド・O・ラッセル監督の最新作「アメリカン・ハッスル」が12月13日、アメリカで公開された。「ザ・ファイター」「世界にひとつのプレイブック」と2作連続で作品賞・監督賞にノミネートされたラッセル監督が、前作「世界にひとつのプレイブック」との共通点を語っている。

 クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンスらラッセル監督の過去作に出演した豪華キャストが顔をそろえる今作は、汚職政治家を捕まえるため、FBI捜査官が協力を依頼したのは“天才詐欺師”という、うそのような実話で、米上院議員と5人の下院議員が汚職で有罪となった「アブスキャム事件」を映画化。5人の登場人物が自分を改革していくことで、自分たちの人生を変えようと奮闘する。

 ラッセル監督は「『アメリカン・ハッスル』では『ザ・ファイター』、『世界にひとつのプレイブック』で描いてきた愛を超えたかったかんだ。本作での彼らはとても愛すべき人物なんだが、同時に傷ついているんだ。この作品ではそれぞれが自分と向き合いそして再び愛のある暮らしを取り戻していく様子を描いている。僕にとって一番大切だったのは、詐欺師であろうと、FBIであろうと、愛人であろうと、みな愛の絆を信じる情熱的な人間であることなんだ」と、今作のテーマも愛であることを説明する。

 「この映画で描かれる“ウソ”をつくことは、必ずしもマイナスなことではなくて、愛を得るためには時に必要なことでもある。それってとても人間くさいことだと思う。彼らは自分たちの愛のために、そして再生に向かう。『世界にひとつのプレイブック』の時にもブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンスに、このことを伝えていたから、今作でも僕の哲学を汲んでくれて、さらに前作を超える作品になったと思う」と前作との共通点を語り、今作への自信を見せている。

 「アメリカン・ハッスル」は2014年1月31日TOHOシネマズみゆき座ほか全国公開。