作家の舞城王太郎氏が原案・脚本・監督を務め、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」のスタジオカラーが制作した短編アニメ「龍の歯医者」が、45分×2本で長編アニメーション化され、NHK BSプレミアムで2017年2月に放送されることがわかった。

 「龍の歯医者」は、カラーとドワンゴによる短編映像企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第1話として公開された作品で、巨大な龍が生息する世界を舞台に描かれる冒険ファンタジー。守護神である龍を虫歯菌から守る新米歯医者の野ノ子と、龍の歯の中から生き返った少年ベルが、激しい戦いに巻き込まれながらも自らの運命を受け入れていく。長編アニメ化を記念して「日本アニメ(ーター)見本市」の公式サイトでは、17年3月末まで短編アニメ版を再公開している。

 制作統括・音響監督は「新世紀エヴァンゲリオン」のほか実写映画「シン・ゴジラ」でも話題の庵野秀明が務めることが決定した。監督は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の鶴巻和哉、キャラクターデザイン・作画監督は「日本アニメ(ーター)見本市」の「ME!ME!ME!」「GIRL」などを手がけた井関修一が担当する。脚本は原作者・舞城氏のほか、「トップをねらえ2!」の榎戸洋司も参加。アニメーション制作は引き続きカラーが担当。同社にとっては、これが初のテレビアニメ制作をとなる。

 今回の長編化に際し、庵野は「今回は8分の短編だった時とは違う、新たな世界観が出現します。監督の鶴巻とともに、多くの才能ある若手がメインの作画を担当する点にも注目してもらえればと思います」と話している。鶴巻監督は「作品のテーマは『限りある生(あるいは死)と向き合うこと』。主人公の若者たちが『龍の歯医者』として、迷い、戦い、懸命に生きる姿を通して、そんな深いテーマを自然に感じられるような作品にしたい」と意気込みを語った。

 また、同作の放送に先駆け、9月16日午後11時45分から庵野の代表作であるテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をHDリマスター+5.1chサラウンドで放送することも決定した。本編放送後には毎回、各界の著名人がエヴァンゲリオンの魅力を語るミニ番組「エヴァ噺」(エヴァナシ)も放送される。