「いなくなれ、群青」で第8回大学読書人大賞を受賞した河野裕氏のデビュー小説「サクラダリセット」シリーズが実写映画化されることになり、野村周平と黒島結菜が主演することが明らかになった。「神様のカルテ」「先生と迷い猫」の深川栄洋監督がメガホンをとり、体験したことは決して忘れない「記憶保持」の能力を持つ高校生・浅井ケイと、世界を最大3日分巻き戻す「リセット」能力を持つ女子高生・春埼美空の物語を、前後編の2部作で紡ぐ。

 原作は、能力を駆使する魅力的なキャラクターと世界観を透明感あふれる筆致でつづり、若者や全国の書店員から高い人気を獲得。黒島が自身の記憶もリセットされてしまうため巻き戻した時間を覚えていない春埼、野村が“記憶を保持”していることから春埼のリセットを認識しているケイを演じる。

 物語の舞台は、住人の半数が特別な能力を誇る「咲良田(さくらだ)」という街。ふたり一緒にいることで世界をやり直せるケイと春埼には、取り戻せていない過去があった。それは、2年前にリセットの影響で死んでしまった同級生・相麻菫を救うこと。ケイたちは咲良田の能力を取り締まる管理局と対峙するなか、さまざまな能力者とめぐり合い、菫を生き返らせるため奔走する。

 「ちはやふる 上の句」「ちはやふる 下の句」に出演した野村は、「今回は2部作の主役ということもありセリフも多く、特別な能力の持ち主という今までに演じたことがない役柄なので、挑戦的な部分もあるし、頑張りたいです」と意気込む。そして「約2カ月間の撮影ですが、みんなで楽しく頑張って、最後にみんなで笑いたいです。参加するからには悔いが残らないように、素晴らしい作品にしたいと思います」と明かしている。

 ドラマ「時をかける少女」の好演も記憶に新しい黒島は、「最近元気で明るい役が多かったのですが、今回はおとなしくて控えめな女の子を演じます。感情の起伏があまりないので、細かい部分での揺れみたいなものを大事にしたいと思っています」とコメントを寄せる。野村とは初共演となるだけに、「ケイの隣に寄り添うように、安心してもらえる存在でいられたらいいなと思います」と話し、「前編から後編に向けて春埼も成長していくので、楽しみにしていてください」と呼びかけている。

 さらに共演陣には、フレッシュな面々が顔をそろえた。「青空エール」の平祐奈が菫、「俺物語!!」「14の夜」の健太郎が劇中でギター&歌を披露する中野智樹、「貞子vs伽椰子」の玉城ティナが強力な能力を持つ村瀬陽香、「ハルチカ」の恒松祐里が自身初の金髪キャラ・岡絵里を演じる。「サクラダリセット」前後編は、2017年春に全国公開予定。