歌舞伎役者・市川海老蔵が主演するテレビ東京系の連続時代劇「石川五右衛門」の取材イベントが9月27日、東京・港区の同局で行われ、海老蔵をはじめ、共演の比嘉愛未國村隼が会見に臨んだ。

 本作は、09年に新作歌舞伎として上演、15年に新橋演舞場「初春花形歌舞伎」として再演され好評を博した同名演目をもとに、大泥棒・五右衛門と時の権力者・秀吉の対決を描く。

 海老蔵が連続ドラマで主演を務めるのは、2003年に市川新之助として主演したNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」以来。13年ぶりにドラマ主演を果たした海老蔵は、本作の魅力を「これまでにない時代劇。飛び飛びで撮影したので、どのように仕上がるか不安だった。1話を拝見すると、時代劇なのに笑っちゃう」と豪快な笑みを浮かべ、「妻の麻央もゲラゲラ笑っていた」と闘病中の妻・小林麻央の反応を明かした。

 さらに「麻央さんはどんな部分で笑っていたのか」と問われた海老蔵は、「全体的に面白い。時代劇はこうあるべきというのがあるが、本作はそういうものではない。ここまでやっちゃったらしょうがないよね、という時代劇。いくらなんでも、こんな風にならないだろうっていう結末とか。そこが面白かったんだと思う」「時代劇は伝統文化として扱われているが、時代劇が多く見られる作品になるよう、今に合った“傾いた(かぶいた)作品”」と話した。

 國村も「レトロでありながらポップ。それは生きる“かぶき者”であるこの人(海老蔵)がいるから。懐かしくも新しいものが出来た」と海老蔵の存在感を称え、作品のクオリティに自信をのぞかせた。

 「共演者の印象」という話題になると、ヒロイン・茶々役の比嘉は、「海老蔵さんは、どんな時も現場をまとめてくださっていた。生まれながらの座長」とニッコリ。一方の海老蔵は「比嘉さんはきれいできちんとしているイメージ。だが本当の良いところは、沖縄の血が流れているので、リズムにのった時。あの勢いは誰にも止められない。そういうところを表に出していただけると、ファンとしては嬉しい(笑)」と比嘉の意外な一面を告白した。

 会見後に行われた丸の内ピカデリーでの完成披露試写会には、足柄の金蔵役の前野朋哉がサプライズで登場。同劇場で「最近まで映写のバイトをしていた」という前野の先導で、番組特製チョコレートを客席にまき、盛り上げた。連続時代劇「石川五右衛門」は、テレビ東京系で10月14日午後8時から放送開始。