「百円の恋」で第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳の初監督作「14の夜」の予告編が、このほど完成した。主人公タカシを演じる犬飼直紀が「でけえおっぱい揉ませろー!!」と咆哮をあげるさまなど、ぐずぐずの“性春”を送る中学生の魂の叫びをとらえている。

 故相米慎二監督に師事した経歴を持ち、「百円の恋」「お盆の弟」の脚本で高く評価された足立監督がメガホンをとり、「自分のことを大嫌いな人間が、今の自分から一歩でも脱却しようともがく話」を紡ぐ。舞台は、1980年代の田舎町。性への妄想に夢中な中学生タカシと友人たちが、レンタルビデオショップでAV女優・よくしまる今日子のサイン会が開催されることを知り、性春の冒険に出る。

 予告では、タカシの一生忘れるはずのない出来事が語られる。幼なじみ・メグミの胸元や、あこがれのAV女優という“夢”と対置されるように、悶々とした思いや居心地の悪い家庭という“現実”が襲いかかる。居ても立ってもいられなくなったタカシが家を飛び出す姿が、人気ロックバンド「キュウソネコカミ」が手がけた主題歌とともに映し出され、「クソみたいな日常にサヨナラだ」という印象的なコピーが画面に踊る。

 また今作は、第29回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に正式出品。2年前の第27回東京国際映画祭において、同部門の作品賞に輝いた「百円の恋」に続くことができるか、期待が寄せられている。

 「14の夜」は、750人のオーディションで抜てきされた新人俳優・犬飼が主演し、光石研がタカシの父、濱田マリが母、門脇麦が姉、和田正人が姉の婚約者、健太郎が同級生のヤンキー、アイドルグループ「SUPER☆GiRLS」の浅川梨奈がメグミに扮する。12月24日から東京・テアトル新宿ほか全国で公開される。