「アートアニメーションの神様」と称されるロシアのアニメーション監督、ユーリー・ノルシュテインの生誕75周年を記念した特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」の予告編映像が公開された。

 1941年9月15日の旧ソ連に生まれたノルシュテイン監督は、切り絵を用いた緻密な作風で知られ、宮崎駿高畑勲監督らをはじめとした世界中のアニメーション作家からリスペクトされる存在だ。そんなノルシュテイン監督の生誕75周年を記念に行われる今回の特集では、代表作として広く知られる「霧の中のハリネズミ」(1975)をはじめとした6作品を上映。オリジナルネガから2Kスキャニングされたデータをロシアから取り寄せ、レストレーション(修復)とグレーディング(色調整)を施した2K修復版を制作し、音声も大元の磁気テープからデジタル化し、修復・リマスタリングした。

 予告編は、ロシア革命を描いたデビュー作「25日・最初の日」(68)、中世の壁画が鮮やかに動き出す「ケルジェネツの戦い」(71)、ノルシュテイン監督が初めて子ども向け作品として手がけた「キツネとウサギ」(73)、浮世絵や水墨画を取り入れて描いた恋愛劇「アオサギとツル」(74)、世界中で愛される「霧の中のハリネズミ」、同作と並びノルシュテイン監督の代表作として知られる「話の話」(79)という上映6作品をくまなく紹介。これまでにない美しさでよみがえった、傑作アートアニメの映像の一端を垣間見ることができる。

 ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」は12月、シアター・イメージフォーラムほかで順次公開。