成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトの1作である行定勲監督作「ジムノペディに乱れる」が、韓国で開催されている第21回釜山国際映画祭のミッドナイト・パッション部門に正式出品された。10月6日(現地時間)のオープニングセレモニーでは、行定監督をはじめ主演の板尾創路、共演の芦那すみれ、岡村いずみがレッドカーペットを練り歩いた。

 行定監督と板尾が初めて対面したのは、それぞれ別作品で参加した2009年の同映画祭。7年が経過し、今回は監督&主演の立場で釜山の地に降り立った。行定監督は「まさか監督と主演として、一緒にレッドカーペットを歩くことになるとは思わなかった」と語り、板尾も「初めて会った釜山国際映画祭で、監督の作品の主演として一緒にレッドカーペットを歩くことができてうれしい」と喜びをかみ締めた。

 さらに行定監督は、「初めてお会いした時、『板尾創路の脱獄王』と僕の作品『パレード』のプロデューサーが一緒で、プロデューサーを介してお会いした」と当時を振り返る。そして「この時、板尾さんは監督として参加されていて、今回の『ジムノペディに乱れる』の板尾さん演じる映画監督の古谷という男は、この時に出会った印象も影響しています」と明かしている。

 この日のセレモニーには、1000人を超えるマスコミが殺到。猛烈に焚かれるフラッシュを浴びながら、各国の映画人がレッドカーペットを練り歩いた。また、あでやかな衣装に身を包んだ芦那と岡村は、今回が初めての映画祭のレッドカーペットとなった。

 「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトは、約28年ぶりに完全オリジナル新作を発表。行定監督のほか塩田明彦、白石和彌、園子温中田秀夫がメガホンをとっており、塩田監督作「風に濡れた女」が第69回ロカルノ映画祭の国際コンペティション部門・若手審査員賞に輝いたことも記憶に新しい。「ジムノペディに乱れる」は、スランプに陥り鬱屈した気持ちを抱える映画監督が、女の肌のぬくもりを求めてさまよう姿を描いた。11月26日から東京・新宿武蔵野館で公開される。