19世紀末に活躍し、画業を通し大きな影響を与え合ったふたりの画家、フィンセント・ファン・ゴッホとポール・ゴーギャンに焦点を当てた、日本初となる展覧会「ゴッホとゴーギャン展」が、10月8日から東京都美術館(東京・上野公園)で開幕する。

 生い立ちや性格だけではなく、絵画表現も大きく異なる2人の画家は、1888年に南仏アルルで約2カ月の共同生活でともに制作し、時には激しい議論を重ねながら刺激を与え合った。その関係が行き詰まり、精神的に不安定だったゴッホが耳を切り落としたエピソードは広く知られているが、本展では、別離後も影響しあったふたりのその後の歩みも、絵画や残された書簡の文章を通して解説する。

 人気声優の小野大輔と杉田智和が音声ガイドナレーターとして、ゴッホとゴーギャンの手紙を引用しながら展覧会をナビゲート。小野がゴッホ役、杉田がゴーギャン役を演じ、共同生活の時期を中心に、初期から晩年にいたるふたりの軌跡を紹介している。

 会場では、ゴッホがパリ時代に制作した自画像3点、ゴッホとゴーギャンがともに暮らしたアルルを描いた作品、ゴッホによるゴーギャンの椅子の絵をはじめ、同時代に活躍した画家の絵などをあわせ、約60点を展示。7日に行われた報道向け内覧会で、本展を監修したシラール・ファン・ヒューフテン氏は、「ふたりの多くの傑作を一堂に集め、日本の皆さんに新たな驚きを届けられることに喜びを感じている」とコメントした。

 「ゴッホとゴーギャン展」は、12月18日まで。