ロン・ハワード監督とトム・ハンクスがタッグを組んだ「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第3作「インフェルノ」のワールドプレミアが10月8日(現地時間)、伊フィレンツェのオペラハウス「オペラ・ディ・フィレンツェ」で開催された。プレミアでは、ハワード監督とハンクス、フェリシティ・ジョーンズ、オマール・シー、イルファン・カーンに加え、原作者ダン・ブラウンがファンの声援に応えた。さらに、“敵役”を演じたベン・フォスターも途中参加して会場を盛り上げた。

 本作は、詩人ダンテの叙事詩「神曲」地獄篇(インフェルノ)がモチーフになっており、ある事件に巻き込まれて記憶を失った大学教授ラングドン(ハンクス)が、増えすぎた人類の半数をウイルスによって死滅させ、種の存続を図ろうとする億万長者ゾブリスト(フォスター)の計画を阻止しようとするさまを描く。10月6日(現地時間)には、映画にも登場するベッキオ宮殿内・五百人広間で会見が行われたばかりだが、この日も総勢約250人の報道陣と300人以上のファンがレッドカーペットに詰めかけ、シリーズの人気の高さをうかがわせた。会場では、映画のキーアイテムであるダンテのデスマスクを巨大化したものが展示されたほか、サンドロ・ボッティチェッリによる絵画「地獄の見取り図」がプロジェクションマッピングで壁面に映し出され、「インフェルノ」一色に染まった。

 主人公ラングドンを演じたハンクスは「これまで誰も解くことができなかったミステリーが、この中にはある。それがこの映画の中で1番の大きな秘密だと思うよ」と自信をのぞかせた。また、主演作「ハドソン川の奇跡」で9月に来日した際、自身のTwitterでそば屋の客と酒をくみ交わす写真を投稿して話題を集めたが「(一緒に写真を撮った)3人はビジネスマンとタクシー運転手なんだ。彼らは40年にわたる知り合いで、毎週金曜日にちょっとした酒とそばを楽しんでいるんだと思う。素晴らしいよね。あの店の名前をもし覚えていたら、また訪れたい」と再来日に意欲を見せた。

 本作でラングドンの相棒となる女医シエナを演じたジョーンズは、日本への留学経験があると語り「ファッションについてもとても参考になったし、細かな部分への配慮がすごい。そのときのことを思い出すと、食事の盛り付け方や文化の歴史、あらゆる細かな側面ですら、素晴らしくて大好きよ」と日本愛を語る。作品については「現実の問題とも直結しているのよ。重要なテーマがたくさん出てくるのと同時に、エンタテインメントでもある」とゾブリストが投げかける“人類が生き延びるためにどうすべきか”という難題について言及した。

 シリーズ最新作「Origin(原題)」を2017年9月26日に(北米で)刊行すると発表したばかりのブラウンは、映画のシリーズ化に関して「もちろん続いていくよ。僕に決定権があるわけではないけれど、製作されるのは楽しい」と大乗り気。今後、原作で日本を舞台にする可能性は「もちろん検討するよ! 私は京都の大ファンだし、何度か訪れて本当に好きになったんだ」と語った。

 「インフェルノ」は、10月28日から日米同時公開。