3本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、エミリー・ブラント主演のサスペンス「ガール・オン・ザ・トレイン」が約2450万ドルのオープニング興収で首位デビューを果たした。

 同作はポーラ・ホーキンス氏による同名ベストセラーを「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のテイト・テイラー監督が映画化した作品。夫と離婚し酒浸りの日々を送るレイチェルは、通勤電車で見かける一組の「理想の夫婦」だけが慰めだった。だがある日、電車の車窓から、その「理想の妻」の不倫現場を目撃し、その後その妻は遺体となって発見される。事件前後の記憶が消えているレイチェルは自らの身の潔白を証明するために奔走するが、やがて驚愕の真実にたどり着く……。

 レビューは賛否半々ながら、OP興収2000万ドル超とまずまずの成績を収めたが、2年前の同時期に公開された同系統作「ゴーン・ガール」(14年/デビッド・フィンチャー監督)のOP興収約3750万ドルと比べると、だいぶ弱いスタートとなっており、最終興収1億ドルは厳しいかもしれない。出演は、ブラントに、ルーク・エバンス、ジャスティン・セロー、レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネット。

 2位は前週首位の「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」で、10日間の累計は約5000万ドル超に。3位は同じくワンランクダウンの「Deepwater Horizon」。こちらはかなり失速し、累計は約3800万ドルにとどまっており、最終興収は6000万ドル程度になってしまうおそれも。

 そして、6位デビューとなったのが、今年のサンダンス映画祭でグランプリと観客賞の2冠に輝いた話題作「The Birth of a Nation」。1831年に米バージニア州で起きた奴隷による蜂起、ナット・ターナーの反乱を描いた伝記物で、約100年前に製作・公開されたD・W・グリフィス監督による白人目線で南北戦争とその後の混乱を描いた同タイトルの大作「國民の創世」と対をなす、アフロ・アメリカン目線の作品となっている。製作・監督・主演をつとめたのは「フライト・ゲーム」などで知られる36歳の俳優ネイト・パーカー。約7年の歳月をかけて本作を完成させた。批評家からの反応は上々で、本年度のアカデミー賞でも作品賞のノミネートが有力視されている。

 その他7位にはファミリー向けコメディ「Middle School:The Worst Years Of My Life」が入った。

 今週末は、ベン・アフレックが会計士兼暗殺者を演じるアクションスリラー「The Accountant」などが公開となる。