第29回東京国際映画祭の「SAMURAI(サムライ)」賞が、マーティン・スコセッシ監督と黒沢清監督に贈られることが決定した。

 同賞は、比類なき創造性で時代を切り開く映画を世界に発信し続ける映画人の功績を称えるもので、今年で開設3年目。過去に北野武監督、ティム・バートン監督、山田洋次監督、ジョン・ウー監督が受賞している。

 スコセッシ監督は、ロバート・デ・ニーロ主演の「タクシードライバー」(1976)で第29回カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)に輝いたのち、「アビエイター」(2005)、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)などでアカデミー賞監督賞に8度ノミネート。「ディパーテッド」(06)では作品賞と監督賞を受賞している。最新作は、20年以上にわたって温めてきた悲願の企画である遠藤周作原作の「沈黙 サイレンス」で、17年に公開される。

 黒沢監督は、「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(1985)や「地獄の警備員」(91)などで人気を博し、92年にオリジナル脚本「カリスマ」で米サンダンス・インスティテュートのスカラシップを獲得したことで渡米。これまで、カンヌ映画祭へ4作品を出品しており、「トウキョウソナタ」(08)である視点部門審査員賞、「岸辺の旅」(15)である視点部門監督賞を受賞した。最新作「ダゲレオタイプの女」は、初のオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた海外進出作品で、10月15日から公開される。

 映画祭のクロージングセレモニーで同賞の授賞式が実施されるほか、黒沢監督による特別講演も予定。黒沢監督が、自らの経歴を振り返るとともに、これまでの映画製作で直面してきた課題などを語る。

 第29回東京国際映画祭は、10月25日〜11月3日に東京・六本木ヒルズほかで開催。