岡山天音と武田玲奈がダブル主演した飯塚俊光監督最新作「ポエトリーエンジェル」が、和歌山県田辺市内ほかでのロケ撮影を経て間もなく完成予定だが、新しい劇中カットを映画.comが独占入手した。

 同作は田辺・弁慶映画祭の第10回記念映画で、第8回コンペティション部門入選「独裁者、古賀。」(14)で高い評価を得て、企画コンペ最優秀に選ばれた飯塚監督が、オリジナル脚本でメガホンをとった。それぞれの人生が交錯することで、新しい一歩を踏み出す勇気の大切さを描く。妄想癖のある梅農家の青年・玉置勤を岡山、ある悩みを持つがゆえに“ボクシング”に打ち込む女子高校生・丸山杏を武田が演じた。

 共演には演技派・個性派の俳優陣が揃った。玉置の父親を演じた鶴見辰吾は「自由に演技させてくれた飯塚監督、真っ向から飛び込んでくれた天音くん、美保さん、そして何より地元(田辺市)の皆さんに感謝したい」と述べ、母親役の美保純は「大人になる途中、アッパーを何回も喰らうが、ほっとけば、空が似合ういい顔になるんだよね。撮影が終わった時、ソレがあるのだけど、もう、誰かのモノになっているよ」と独自の言い回しで撮影を振り返っている。

 「詩のボクシング教室」の先生役を演じた角田晃広(東京03)は「猛暑のみぎり、暑苦しき男の役をやらせて頂きました。リアルな『詩のボクシング』シーンが印象に残っています」、同教室メンバー役のひとりを演じた山田真歩は「最後は自分の本音を詩に込め発表しました。魂の叫びを聞いてください!」と明かしている。芹澤興人は「詩の朗読は緊張しました。映画を掻き回すことができていたら幸いです」、そして人生の先輩として玉置を見守る老人役を演じた下條アトムは「梅干しのごとく、塩甘ズッパイ刺激が体内に巡ります!」とコメントを寄せた。

 公開された劇中カットは、梅の仕分け作業をする鶴見、下條と山田の「詩のボクシング」シーンに加え、ファイティングポーズを取る角田やラッパー風の芹澤など、重厚なドラマとコメディが渾然一体となった作品世界をうかがわせるものとなっている。

 11月11〜13日開催の第10回田辺・弁慶映画祭で12日にプレミア上映され、17年5月テアトル新宿ほかで劇場公開予定。なお、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で支援を募っており(http://eiga.com/official/motion-gallery/)、岡山が目の前で詩の朗読をしてくれる特典などがある。