「ガレッジセール」のゴリが主演した映画「沖縄を変えた男」が10月14日、開催中の京都国際映画祭2016で上映された。ゴリはライバル役で共演した相方・川田広樹と岸本司監督とともに、京都・TOHOシネマズ二条での舞台挨拶に出席。もともと役者志望だっただけに、身振り手振りを交えて演技論を熱弁した。

 沖縄水産高校に赴任し、沖縄の高校野球史を変えた栽弘義監督の実話を映画化。廃部寸前の野球部監督を務めることになった栽(ゴリ)が、さまざまな困難を乗り越えながら甲子園優勝を目指す姿を描いた。

 撮影を振り返り、ゴリは「一番つらい仕事だったかも」と告白。続けて「これまでもドラマや映画に出させてもらいましたが、こんなに現場に笑いがなく、笑わせられないとは。ずっと孤独でした」と述べ、その理由を「栽監督という人は優しいイメージがありますが、実際は暴力や女遊びもひどい破天荒な人なんです。この方を演じるには、現場でヘラヘラしていられなかった」と説明する。

 厳しく接する高校球児役のキャスト陣とも距離を置いたそうで、「皆ワイワイお昼ごはん食べているときに、ひとりだけ楽屋に戻っていた」と話す。相手を殴るシーンでも「直前まで『ウエーイ!』と言っていて、よーいスタートで殴ると緊張感がない。セッティングの時からずっと『今からこいつを殴る』と念じ、絶対しゃべらなかった」といい、「栽監督は沖縄の偉人ですから、『ゴリはミスキャストだ、下手くそ』と言われたくなかった。すごく役作りをしていたので、緊張感を持ち笑っていられなかった」と笑いを封印し役に没入したことを語った。

 そんな相方の姿に、川田は「ずっと下向いているから、お腹がいたいのかと思った。役作りだったのね」と合点がいった様子。ゴリが「そうだよ。だったらトイレ行くし、薬もらうよ」と苦笑するのを尻目に、川田は「こんなに笑わない相方、初めて見ました」と振り返っていた。

 また日本大学芸術学部・映画学科出身のゴリは、学生時代を回顧。「江口洋介さんのようにロン毛の時がありましたが、ロン毛でヒゲが生えていたので皆から『山ごもり』と呼ばれた」と明かし、場内を笑わせていた。京都国際映画祭2016は、10月16日まで開催。