俳優の本木雅弘が、10月15日、7年ぶりの映画主演となる「永い言い訳」の公開記念舞台あいさつを、共演の竹原ピストル、池松壮亮、子役の藤田健心、白鳥玉季、西川美和監督とともに東京・TOHOシネマズ新宿で行った。

 本木は満場の客席に感謝しつつ「ボヤキをひと言」と切り出し、「深津絵里さんと20年ぶりに再会し、この晴れの日にもひょっとしたら御目文字できるのかと思ったら、天照深津神(あまてらすふかつのかみ)は天の岩戸を開けてはくれませんでした」と、死別する妻を演じた深津の不在を嘆いた。続けて、「深津ちゃんが大好きなので、また20年後に老年カップルとして、ブイブイいちゃつきたい」ともう想を膨らませた。

 初共演だったミュージシャンの竹原に対しては、「役者としての存在感が冗談抜きですごかった。映画界に必要な存在。また、帰ってきてほしい」とエール。同じく初顔合わせだった池松については「天才です」と最大級の賛辞を送り、「池松くんが僕を押し倒すシーンで、その頃はけっこう太っていたのでシャツがめくれ上がり、たぷんたぷんのおなかが丸映りになるのはイヤだなとブツブツ言っていたら、本番では僕を抱えながらシャツを引っ張って隠してくれた」と最敬礼だ。

 西川監督も気づかなかったほどの瞬時の判断で、池松は「監督は映したそうにしていたけれど、本木さんがうるさいから隠すしかないと思ったんです」と説明。このやり取りに竹原が、「嫉妬を禁じ得ない。本木さんは僕と一緒の時はベタベタしてかわいがってくれたけれど、スタッフのメールによると池松くんと一緒の時もイチャイチャしているらしかった。どっち(が好き)なのかはっきりさせてほしい」と注文を付けた。

 本木が、「こっち(竹原)が本妻で、あっち(池松)が愛人」と苦笑いで釈明すると、竹原は「じゃあ、いいか」と渋々納得。その上で本木は、「役者としては至らなかったことが多々あった。それを救ってくれたのが2人の子供と竹原くんの存在」と持ち上げつつ、「個人としては貴重な出会いだったし、その運命を開いてくれたのが西川監督。忘れた頃にまた、貴重な脇役で使ってください」とおねだりしていた。