ロックンローラー・内田裕也が出演した映画「共犯者(1999)」が10月15日、開催中の京都国際映画祭2016で上映され、内田が京都・TOHOシネマズ二条での舞台挨拶に出席した。

 大組織相手に立ち向かう殺し屋と人妻の壮絶な戦いを描いた、バイオレンスVシネマ「カルロス」の続編。竹中直人がブラジリアンマフィアのドン・カルロス役、小泉今日子が人妻の安田聡美役、内田が海外からやってきた凄腕の殺し屋エルダー・ギリヤーク役を演じ、「鉄と鉛」のきうちかずひろが監督・脚本を務めている。

 内田はBGMにあわせ、ツイストしながらノリノリで登場。客席を見渡し「2、3人しかいねえんじゃねえかと思っていたけど、大勢来てくれてありがとうございます」と上機嫌で、「3回目の吉本興業さん主催の京都国際映画祭。これから大きな映画祭に育っていくと確信しています」と言葉に力を込めた。

 また、撮影時を「だいたい映画自体が無国籍なので、英語と日本語を交えよくわからない演技をしています。が、映画自体はとても楽しんで出演しました」と振り返る。リラックスして演技できたといい、「俺、結構アガるタイプなんだよ。マジ。酒飲んでは酔っ払って、『この野郎』と言ってもめてるんだよ」と告白していた。

 自身も映画「コミック雑誌なんかいらない!」「魚からダイオキシン!!」などを手がけただけに、内田は「やっぱり映画つくるのはめちゃ金かかる。映画と選挙はね。俺は真剣に都知事に立候補して第5位だった。借金してやっていたんですよ」と話す。これでスイッチが入ったのか、舞台挨拶終盤は政治トーク一色に。「自分で痛みを感じ、切実に訴えていくのが選挙のリアリティ。金を全部出してもらってというのは、甘すぎるよ」と持論を述べ、「日本の芸能人は政治の話をしない」とぼやいた。

 さらにボブ・ディランがノーベル文学賞に輝いたことに触れ、「どれだけロックの影響力が大きかったか」と誇らしげ。ロバート・デ・ニーロがドナルド・トランプ氏を痛烈に非難したことにも言及し、「デ・ニーロもトランプに向かって『ぶっ飛ばしてやる』と言えるのは素晴らしいこと」と称賛した。そして最後に、「日本はかったるいよね。俺も政治活動は本気でやったことはないんだけど、絶えず公正な目で人を見られるようにと、念頭に置いているつもりです」と語り、「たまに捕まるので、そこは頑張りたいと思います。ロックンロール!」と拳を突き上げていた。

 京都国際映画祭2016は、10月16日まで開催。