新進女優の志田彩良が、澤田サンダー監督の伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞グランプリ受賞作「ひかりのたび」に主演していることが明らかになった。

 全編にわたり群馬県で撮影された同作は、澤田監督にとって2度目となる同映画祭シナリオ大賞グランプリ受賞作。外国人に日本の土地を“売り飛ばしてきた”不動産業を営む父と、各地を転々としたことで失われた“故郷”を思う高校生の娘の物語を、モノクロで描いている。

 主演の志田は、「サルビア」(2014)、「わたしのまち」(15)などで瑞々しい感性の演技を披露、注目を集めてきた。ヒロインを演じた「キスは命がけ!」が、湖畔の映画祭2016で上映されたことも記憶に新しい。

 劇中で志田と対峙する不動産ブローカーの父親には、「ローリング」や「月光」に出演し、「カンブリア宮殿」のナレーションなどで知られる高川裕也が扮する。さらに山田真歩、浜田晃、瑛蓮らが脇を固めている。

 メガホンをとった澤田監督は、「人間の命にはまぎれもなく“価格”が付いている。そして、それに気づいた『ごくわずかな人間たち』によって、世の中は静かに、大きく動かされてきたのではないか。歴史を振り返る時、私はそんな“妄想”にとらわれてしまうことがあります。しかし、その“妄想”をどうしても作品化しておく必要があると思い、本作品をつくりました」とコメントを寄せている。

 第16回伊参スタジオ映画祭は、11月18〜20日に開催される。シナリオ大賞の審査員は、篠原哲雄監督、豊島圭介監督、作家の横山秀夫氏らが務めている。志田が主演した「ひかりのたび」は、同20日に伊参スタジオ体育館で上映される。