「Mr.Children」による楽曲「HERO」のミュージックビデオを手がけた村田朋泰氏が、東映とタッグを組み米詩人ランダル・ジャレル氏原作「陸にあがった人魚のはなし」の映像化に挑むことがわかった。クラウドファンディングサイト「MAKUAKE」で出資を募り、350万円の資金調達を目指すという。

 ジャレル氏による文学作品「陸にあがった人魚のはなし」は、人魚が離れ小島に住む狩人と出会い、子熊や山猫などの動物たちとともに暮らすうちに、人間の世界を理解し受け入れていく姿を描く。たとえ外見が違えど、互いを思いやる気持ちが重要だと説く物語が、世界中で広く親しまれている。

 クラウドファンディングの募集期間は2017年2月〜4月を予定し、資金はパイロット版(約3分間のストップモーションアニメ)の制作に充てられる。なお出資者へのリターンは、「名前をエンドロールに記載」「完成映像のDVDプレゼント」「撮影現場に招待」「作品原画をプレゼント」が用意されている。

 東映コンテンツ事業部の内藤恵氏は、「ストップアニメーションの制作には、莫大な時間とコストがかかります」と述べる。それでも、「50年前に書かれた『陸にあがった人魚のはなし』のメッセージが、現代に通じる斬新さで愛の在り方を示唆していることに感動し、そしてその表現方法には村田氏のストップアニメーション映像が何よりもふさわしく思い、どうにか制作を実現したいと願うようになりました」と経緯を説明し、「まずはパイロット版の制作を目指しますが、原作と映像のコンビネーションの素晴らしさを楽しみにしていただければと思います。どうか応援をよろしくお願い申し上げます」と呼びかけている。

 また村田氏は、NHK Eテレ プチプチ・アニメで放送中の「森のレシオ」が代表作。記憶を失った主人公が2人のハンターから追われる模様をとらえた「木ノ花ノ咲クヤ森」は、独シュトゥットガルト国際アニメーション映画祭にノミネートされた。作品群は、YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCMlqPBD-tHF1Lnofj27qKuQ)で見ることができる。