イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティ監督の1974年の名作「家族の肖像」のデジタル完全修復版が、2017年2月11日から岩波ホールほか全国で公開する。ビスコンティ監督の後期最高傑作とうたわれ、日本のミニシアター文化隆盛の先駆けとなった作品だ。

 18世紀イギリスで流行した「家族の肖像」と呼ばれる家族の団欒画のコレクションに囲まれて、ローマの豪邸に一人孤独に暮らす老教授が、ある家族によって掻き乱されていく様を描く。

 バート・ランカスターが、ビスコンティ自身の肖像とも言うべき教授役、教授が次第に強くひかれていく美青年コンラッドには、ヘルムート・バーガー。シルバーナ・マンガーノが、貴族ならではの傍若無人さをまき散らす伯爵夫人に扮し、クラウディア・カルディナーレ、ドミニク・サンダが共演する。

 今回初公開されるデジタル完全修復版は、イタリア・ローマのラグジュアリーブランドフェンディが製作。フェンディは、衣装デザイナーピエロ・トージとのコラボレーションによって、マンガーノが着用したファーコートを提供している。

 「家族の肖像」デジタル完全修復版は、2017年2月11日から、岩波ホール他全国順次公開。