ロン・ハワード監督とトム・ハンクスがタッグを組んだ「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第3作「インフェルノ」の公開を控えた10月17日、新日本フィルハーモニー交響楽団がシリーズの楽曲を演奏するコンサート「ラングドン・プレミアム・オーケストラ」が東京オペラシティで開催され、ゲストとして作家の荒俣宏氏とタレントの壇蜜が参加した。

 本作は、詩人ダンテの叙事詩「神曲」地獄篇(インフェルノ)がモチーフになっており、大学教授ラングドン(ハンクス)が、増えすぎた人類の半数をウイルスによって死滅させ、種の存続を図ろうとする億万長者ゾブリスト(ベン・フォスター)の計画を阻止しようとするさまを描く。ある事件に巻き込まれて記憶喪失になる、ウイルス散布までのタイムリミットは48時間、謎の人物から執ように命を狙われるなど、これまでにないピンチがラングドンに降りかかる。

 イベントでは、「ダークナイト」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズも手がけた売れっ子作曲家ハンス・ジマーによる第1作「ダ・ヴィンチ・コード」や第2作「天使と悪魔」の楽曲に加え、19世紀の作曲家フランツ・リストが「神曲」をもとに作り上げた交響曲「ダンテ交響曲」が演奏された。演奏前には壇蜜がラングドンのセリフを朗読する演出が行われ、観客を「ダ・ヴィンチ・コード」の世界へいざなったほか、ハワード監督のメッセージビデオも上映された。

 オーケストラをバックに堂々と朗読を披露した壇蜜だったが「実は緊張して立ち位置がわからなくなった」と照れ笑い。作品との出合いを振り返り「こんなに素敵な教授がいるんだったらというよこしまな思いで『ダ・ヴィンチ・コード』の原作を手に取った。やっぱり導いてくれる教授タイプの人がいいんだな」と恋愛観を絡めて語った。作品にちなみ“地獄体験”を聞かれると「(オペラシティがある)初台あたりで7、8年前、昔付き合っていた人に土下座するイベントをしたことがある」と壮絶体験を明かした。

 本作をすでに鑑賞したという荒俣氏は「『ダ・ヴィンチ・コード』の影響で、世界のあちこちで観光ラッシュが起きた。そういう楽しみがある映画はなかなかない」とシリーズの人気の高さに言及しつつ「スピード感が半端じゃない」「笑えない現実を突きつける」と映像表現・ストーリー共に本作を高評価。原作ファンの視点から、壇蜜が「ヒーローのような存在」とラングドンを評すると「今回もすごい。死ぬ思いを何度するか」と期待感をあおっていた。

 映画の舞台となるイタリア・フィレンツェのベッキオ宮殿内・五百人広間を訪れている荒俣氏は「(画家ジョルジョ・)バザーリの絵の裏にダ・ヴィンチの幻の大作が隠されている可能性があって、その研究をしている人の取材をしに行った。この計画は今止まっちゃってるので、この映画が後押ししてくれるのでは。もし出てきたら、(『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの)次作がこれになるんじゃないか」と期待していた。

 「インフェルノ」は、10月28日から日米同時公開。