1995年に解散した伝説のパンクバンド「THE BLUE HEARTS」の名曲を、李相日ら6人の監督が映像化したオムニバス映画「ブルーハーツが聴こえる」が、4月8日から東京・新宿バルト9ほか全国で公開されることがわかった。あわせて、各エピソードで主演を務める尾野真千子、市原隼人、斎藤工、永瀬正敏、優香、豊川悦司が、公開決定を祝すコメントもお披露目された。

 本作は、各作を取りまとめていた製作幹事会社の運営が立ち行かなくなり、一時は公開中止の危機に陥ったため、クラウドファンディングサイト「Makuake」で資金援助を募っている作品。16年12月7日から実施されているクラウドファンディングが好調だったため、劇場公開日がいち早く発表された。「THE BLUE HEARTS」の楽曲が自由な解釈で映像化されており、笑いと涙が詰まった個性あふれる6つの物語が描かれる。

 「ハンマー(48億のブルース)」(飯塚健監督)に主演する尾野は「ブルーハーツに運命を感じ、台本も読み切らないうちにやってみたい」とオファーを快諾したそうで、「毎日変わっていく台本、飯塚節、炸裂です! それがまたおもしろかった」と撮影の日々を述懐。SF作品として完成した「人にやさしく」(下山天監督)の市原も、「今の生活や環境からかけ離れた未来の世界を感じながらの撮影は独特で貴重な時間」と振り返りながら、「アクションもお楽しみください」とアピールしている。

 「ラブレター」(井口昇監督)の斎藤は、多くの支援が集まったことに「多くの汗が報われます。感謝の気持ちでいっぱいです。映画は”現場”だけで無い事、誰による誰の為のモノか改めて学ばせて頂きました」と感激しきり。同じく「ジョウネツノバラ」(工藤伸一監督)で水原希子と共演した永瀬も「難産でした、、、。でも皆さんの応援のお陰で“6つの情熱”が公開される事になりました。ひとりでも多くの方々にこの作品が届きます様に」と謝意を表している。

 「少年の詩」(清水崇監督)に出演する優香は「輪廻(2005)」で組んだ清水監督との再タッグに「またご一緒出来ること、大好きなブルーハーツの曲を映画にした作品に参加できるということが嬉しくてたまりませんでした」と喜びの声。「1001のバイオリン」(李監督)の豊川は「防護服をまとって、スタッフ達が撮影の準備をしていた。 生き物の匂いのしない寒風に吹かれて、現実味のない事実の中で、僕と三浦(貴大)君はシバイをした」と福島第一原発付近での撮影の様子を明かし「この小さな映画に託した僕らの思いが、誰かの何かに少しでも届くなら、 台無しにした昨日を少しでも帳消しにできるなら、 この映画を創った意味があるだろう」と強い想いを込めたコメントを寄せている。

 「ブルーハーツが聴こえる」のクラウドファンディングは、「Makuake」(https://www.makuake.com/project/the-blue-hearts/)にて2月15日まで実施中。4月8日から東京・新宿バルト9ほか全国順次公開。