マスク、仮面、覆面、かぶりもの、フード、着ぐるみ、ゴーグルetc.  顔につけるもの、かぶるものに心惹かれてやまない、マスク好きのための祭典「第3回TOKYO MASK FESTIVAL」が北千住・東京芸術センターにて開催されました。 

会場に入ると、数多くの作家さんたちがオリジナルの仮面を販売しています。自作のマスクをかぶって来場する人も多く、みなさん会場内に設けられた交流スペースで撮影を楽しんでいました。 

■魅惑的な仮面の数々。動物の骨を使っったものも

●Faceart_Mayura
本業はプロのフェイス&ボディペインターさん。フェイスペインティングの技術を取り入れた仮面を製作しています。 

●百犬庵
『和と動物』がテーマ。狐面や、狐の鼻だけのお面が売れているそう。なぜ鼻だけ? とお聞きしたところ、「お面をつけてもお酒を飲んだり食べたりできる、というのを大事にしているんです」とのこと。

●タタナ幻獣館
粘土、フェイクファーを使った動物のお面やマスクを販売。紙粘土や樹脂粘土などいろんな素材を使い、試しながら作っているとのこと。なんと40,000円のお面も。 

●異形商店
異形とは、人ならざるもの。人間の身で『異形』の存在に紛れるための装身具を取り扱っています。展示品を見ると、すでに『完売御礼』の札が多数ついています。売れ筋をお伺いしたところ、鳥のくちばし・耳があるものは女性に、角があるものは男性に好まれる傾向があるとのことでした。 

●St.FeLair
フェティッシュ・フードやガスマスクを集めた、怪しいマスクの専門店。ロシア、スイス、ポーランド等、おもにヨーロッパから輸入したガスマスクがたくさん。値段は6,000〜40,000円程度。ちなみにすべて使用期限が切れたデッドストック品なので、本物の毒ガスには対応できません。 

●柴田景子
本業は衣装作家さん。主にサーカスやコンテンポラリーダンスの衣装デザインを手掛けています。動いいても軽く肌にフィットする、付け心地がいいマスクが特徴。「彼女に付けてほしい」という理由で男性が購入するパターンもあるそう。 

●CLAW
ヤギやヒツジの骨、毛皮、鳥の羽根などで制作したマスク、ヘッドドレス、アクセサリーなどを販売。すべて本物の動物から作っています。ヘッドドレスの値段は各24,000円。 


■スチームパンクにプロレスマスク、光るお面も

●人外装飾玩具店
和モチーフ小物や狐面を販売。狐耳のイヤーフックがすでに完売していました。 

●Karzworks
スチームパンクをメインとした品ぞろえ。ハロウィンも近いということで、ガイコツ系のマスクが売れていました。 

●Luminous Goldfish
ペーパークラフトでつくるお面キットを販売。やはり狐面が人気でした。 

●Make bright
発光素材のELワイヤーを使ったルミナリーマスク。歌舞伎と般若の2種類があり、音に反応して光る機能も。ライブやクラブイベントで映えそう! 夏フェスに持っていく人や、宴会の出し物で使う人が多いとのこと。  

●大美屋工房
おもに発泡ポリエチレン+合皮貼りで製作。すぐに完売してしまい、実物が残っていないものも。 

●人外仮装がく屋
メジロ、シマリス、フレンチブルドッグ、山羊など動物を模したマスクを展示、販売。どんな方が買われるのかお聞きしたところ、「女性が多いかなと思っていたんですが、マスクを買われた方は全員男性なんですよ。しかもイケメン!」とのこと。 

●PANDA☆ROCKS
謎のRock’n Roll覆面メーカー。オリジナルのプロレスマスクやコスチュームを製作しています。パンダマスクが一番人気。 


■単眼美少女に馬のマスク、仮面女子も登場

●ズコカン
アニメ顔やリアル顔のマスクを作っている工房。基本オーダーメイドの製作で、完成品のお値段は98,000円。市販のかつらをつけたり、化粧をしたりすることもできるそうです。 

●kemuriworks
スチームパンク+和がコンセプト。大正浪漫風のゴーグル(8,000円)はすでに1つ売れていました。 

●匿名の仮面
「匿名の仮面」もしくは「茸部」名義にて製作活動をしている二人組。和テイストのものは外国人にも人気だそうです。 

●ひょっかめ
オリジナルデザインの美少女着ぐるみを製作しているユニット。特色は、髪の毛を固めていないので自由にヘアスタイルを変更できる点と、取り外しの出来るパーツでお手入れが楽な点です。  

●仮面女子
マスクといえば仮面女子、ということで、最強の地下アイドル・仮面女子も出展していました。なんと、来場者に仮面女子のシンボルともいえる白い仮面を無料配布。もちろん筆者もいただきました。 

●なべやきだんご
単眼美少女のマスクを製作。単眼娘(ちもさん)の写真集やTシャツ、ポストカードなども販売していました。よく見ると、目の中に星が入っていますね。 

●仮面屋おもて
東京都墨田区の商店街にある仮面・マスク専門店。日本の作家さんを中心に、海外のマスク、シアターマスク、フェティシュマスクなど様々な仮面・覆面・かぶりものを販売しています。この日展示されていたのはウクライナの仮面作家さんの作品。 


■仮面は変身願望の現れ?

イベント主催者の方にコメントをいただきました。
「今回で3回目ということで、徐々に規模は大きくなっていますね。仮面、マスクと言ってもいろんなジャンルがありますので、その辺は広くとらえています。やっぱりみんな『何かになりたい』っていう願望があるんじゃないですかね」 

来場者に感想を聞いてみました。
「もうすぐハロウィンなので、それ用のものを探しに来ました」
「今まで見たこともない仮面がいっぱいあって、楽しかったです。」 
「造形物として面白いですよね」
「普段はコスプレをしています。売り切れのものが多かったので、もっと早く来ればよかった」 

人はなぜ仮面に惹かれるのか? 出展者の方のコメントが印象的でした。

「やっぱり変身願望なんじゃないですかね。私は人間であることが嫌で、動物に生まれたかったんですよ。なので、狐や妖怪のお面を作っています。子どもが仮面ライダーになりたい、というのと同じですかね」 

なるほど。最近はハロウィンやコスプレが人気ですが、決して急に流行り始めたわけではない、と。仮面ライダーやウルトラマンの頃から脈々と受け継がれる「変身願望」が、今もみんなの心の中にあるのではないか? そんなことを考えさせられるイベントでした。

取材:村中貴士