毎度、話題になるタッキーのエアギター。実は海里の父親から習ったことだと判明した。海里にとってはストレス発散であり、父との思い出でもあった。笑ってごめんなさい。
早いものでセミファイナルを迎えた「せいせいするほど、愛してる」9話。


このメス豚が!!「せいせいするほど、愛してる」9話


8話で夫婦仲を語るインタビューに応えた優香。海里の財布に入っていた未亜から返されたカギの入った小さな封筒。見なければ良かったのに。見たら最後、再び荒れ狂う優香。知らない方が幸せなことってありますね……。

「みなさん、夫はこの女と不倫しています。私が寝たきりなのをいいことに夫をたぶらかしました。自分が困ると私に嘘八百並べて都合のいい記事を書かせたんです!」
会社へ乗り込んだ優香。怒鳴り散らしてせいせいしたかと思いきや、社長たちの前で弁護士を同伴して未亜に慰謝料請求すると言い出した。
こういう形でケジメが必要だと、海里を辞めさせたい一心でここまでやるか。海里の伯父であり社長(松平健)に治療費を出してもらった恩を感じないのだろうか。
これも、小さな封筒に「MIA」の文字を入れる脇の甘さに、それを捨てずにいる海里も海里だ。どうしてこうなっちゃうんだろう。

未亜の気持ちが自分にないことを、随分前から察していた宮沢も待ちくたびれたと婚約を破棄。「俺が未亜を幸せにする」と言った手前、「俺と幸せに」とは限らず、未亜が海里と幸せになるように俺が……そう解釈したところが宮沢らしい。
さすがに、すぐに人の心は変わらない気もするけど、無理せんでええ、ずっと待つ、と言ってくれた言葉に未亜が甘えすぎたか。

一夜の現実逃避、そして「そこまでよ!」


「全部捨てて、二人で逃げようか」
「栗原となら何も怖くない」
未亜の前で一瞬、強い表情で言った海里。
すぐにゴメンと言って困り顔に戻ってしまったけれど、ここで強引に手を引いたら状況が変わりそうなのに……。

軽井沢の別荘にきた海里と未亜。てっきり駆け落ちしたのかと思いきや、これも宮沢から呼び出されて殴られ、「ほんの一瞬でも幸せにしてやってくれ」と言われたのがきっかけだった。
荒れ狂った嫁の手前、変に動くことで周囲に迷惑をかけてしまうのはわかるけど、宮沢なしでは何も進展しない二人。

カプレーゼよりも焼き鮭、ワインよりも味噌汁。海里の気持ちは明らかに未亜にあって、久しぶりに笑ったのもそう、妄想話をしているときもこれぞタッキーという柔和な目つきだった。自分たちの気持ちだけで強引な手段に出ない紳士的なところは海里らしい。

どこでもドアを使ったんじゃないかというくらい、人がいる場所を特定できるこのドラマ。海里と未亜が教会にいるところに優香が乗り込んできた。
教会の壇上でキスする二人を見て、
「そこまでよ!」
刑事ドラマか。
「海里から離れなさいよ、このメス豚!!」
どれだけ怒り狂っても言わないだろう……。
一泊二日のささやかな現実逃避旅行は最悪な結末だった。

さて、いよいよ最終回。
未亜と海里の一件で、立場が危うくなった社長。こちらも不倫なのか、社長の背中に抱きついた未亜の上司・向井(神野三鈴)が、
「あたしがなんとかします、必ずあなたを……お守りします」
こんなことで社長の椅子を譲るわけにはいかないわよ、といわんばかりの怨念のこもった目をしていたので、間接的に助けてくれるのではないかと期待してしまう。それから、このところ姿を見ていない松葉杖の陽太が、優香の姉・遥香の借金問題を暴いてくれるのではないかと、こちらも期待したい。
最後はハッピーエンドか、それともせいせいするほど泥沼で終わるのか、放送は今夜。
(柚月裕実)