「僕と栗原が不倫関係にあったのは事実です」と、職場で謝罪した海里(滝沢秀明)。未亜(武井咲)は仕事を辞めて新潟へ帰った。「せいせいするほど、愛してる」最終話。


「せいせいするほど、愛してる」最終話


「ボク個人の軽率な行動のせいで、みなさんに大変不快な思いをさせてしまいました、申し訳ありませんでした」
まるで芸能人の不倫会見のよう。社員の前で謝罪する人は現実にはいないだろうけど、真面目な海里らしいシーンだった。

職も彼も生活も、全てを手放して実家へ帰る決断をした未亜。最後はストーカーと化していた陽太(高橋光臣)に会いに行った。一時は取り憑かれたような表情をしてけど、すっきり気持ちよく別れた。
陽太が最後に、「あいつ、三好海里。ちゃんと未亜を愛してたと思う。俺わかるんだ、ずっと見てたから」
でしょうね……。あれほどつきまとった人がいうなら間違いない。

優香(木南晴夏)がデザインした服を未亜が買い付けたいと申し出たところで再び対面した二人。選ぶ服も男も同じなのは仕方ないか。
全てを手放したことが、幸せを引き寄せる法則につながったのか、結果的に未亜は海里(それも社長に昇進した!)と、7,000万もするティファニーの大きなダイヤモンド、結婚を手にした。
鬼の形相をしていた優香は、気持ちの浮き沈みが心配になるレベルだけど、記憶を取り戻していたことを明かして謝罪。二人の結婚を優香らしい方法で提案した。あんな気持ちで新潟から上京した未亜も偉い。誰か教えてあげてー!

宮沢(中村蒼)は新潟まで招待状を届けに行くなど、最後まで本当にいい人だった。演じた中村蒼は福岡県出身で、関西弁に苦労したとファンイベントで話していたそう。空港で未亜を抱きしめたときの「めっちゃ好きやねん」の、いかにもな関西弁が印象に残っている。

最終回で仰天、同時並行していた物語


海里と未亜の一件を通して、三好社長(松平健)は未亜の上司・向井(神野三鈴)の長年に渡る献身的な支えに感謝して、籍を入れずにいることを詫びた。
「私はそんなことは望んではいません。社長が追いかける夢を一緒に追いかけることができて幸せです」
海里たちの上をいく純愛だった。二人の関係があまり描かれていなかったのが残念だ。
そのさらに上をいくのが未亜の幼なじみの千明(トリンドル玲奈)とあかり(水沢エレナ)。あかりの恋路を邪魔してばかりだった千明は、「あたし、ずっとあかりのことが好きだった」と小学生の頃から好きだったと告白。ええー!
振り返ってみれば、「好きになる人はみんな千明にとられてしまう」と漏らしていたけど、まさかここにつながるとは……。

久野と体の関係を持ってまで、あかりを渡したくなかった千明。恋心を打ち明けてもあかりの「これからも親友でいよう」の言葉に救われた様子だったけど、久野とあかりが恋人に発展した以上、一人実らない恋を続けるのか……。
「好きになってもらいたくて好きでいるわけじゃないから」の言葉が泣けてくる。

タッキーの無駄遣い、ブランドの無駄遣いなどと言われるほどツッコミどころの多いドラマだった。優香が目覚めてからのトンデモ展開は、むしろ一周まわって面白くなってきた。いつ見てもカッコいいタッキーや直球なセリフをいい続けた中村がいなければまとまらなかったと思う。

1話目からあまりの衝撃にツイッターでもトレンド入りしたタッキーのエアギター。「冷静に考えたらあのシーンは要らないんですよ。でも、あのドラマの内容の中にああいうスパイスというか…」
急遽入れることになった演出と、タッキーのラジオ「滝沢電波城」(ニッポン放送)で語った。
「あのシーンがきたらぜひ笑って!力を抜くシーンなんで」と言っていたけれど、放送はわずかでも事前に30分ほどかけて音とタイミングをあわせて練習をして収録も2分ほどかけたそう。
1話目で衝撃を受けたタッキーのエアギターが、最終話で見られなかったのは心残り。
(柚月裕実)