ガチンコ吹奏楽部アニメ『響け!ユーフォニアム2』が、10月5日からスタート。第1話は1時間スペシャル。


2期は京都府大会で優勝し、関西大会に向けて動き出すところから。
1期を見ていない人は「吹奏楽のうまい学校が次の大会目指す」とだけわかっていれば十分。多分部内のいざこざは、作中で解説してくれるでしょう。


劇場版が総集編になっているので、こちらを見ておくとベターです。
なお、TV版は「群像劇」、劇場版は「久美子の話」と、視点が大きく異なっているので、両方見ておければベスト。
1期のみどころを、簡単におさらい。

毎回胃が痛かった1期


主人公の黄前久美子が入学した、北宇治高校。元々ユーフォニアム奏者だった彼女は、吹奏楽部の下手くそさに唖然。まず入ることはないだろう、と考えていた。
しかし仲良くなった友人たちに流されて、気がついたら入部。部の雰囲気はだらけたまま。コンクール経験がある彼女はイライラ。

そこに顧問として入ってきたのが、大会実績のある滝昇。彼は笑顔のまま吹奏楽部の欠点をズバズバ言う。
部員は全国大会を目指したい、と言う。彼はそれを受けて、大会に出るための練習するため、部活動の抜本的な改革をはじめた。

演奏できない生徒は、容赦なくはじく。
滝先生のやりかたに苦痛を覚え、反旗を翻す子も出てくる。
先生が一人の生徒を贔屓しているのではないかと噂が立ち、部の空気がギスギスする。

「上級生だから優先」は、ない。全国大会に行くためには、馴れ合いは不要。
三年生最後のコンクールだろうと、選ばれないこともある。

青春は、やり直せないことだらけ。だからやれる限界までやって後悔を潰せ、というのがこのシリーズのテーマだ。ゴリゴリに体育会系です。

ユーフォニアム、ここがすごい



1・吹奏楽の演奏技術の再現
この作品では楽器演奏を4つの視点にわけている。
吹けない・ヘタ・うまい・すごくうまい
「吹けない」時は、音が鳴らないのではなく「変な音が出る」。空気の漏れる音がし、身体は力んでしまう。
「ヘタ」なのは、音は出ているけど安定していない、アンプシュアが甘くてピュッと別な音が出てしまう、音の高さが微妙に狂っている。上手い人が意図的にヘタに吹いているので、1話の演奏シーンなどは、経験者なら「あるある」なはず。

「うまい」と「すごくうまい」の表現ははっきり差がある。
一年生の高坂麗奈と、三年生の中世古香織が、トランペットソロの1対1オーディションをした時。
香織先輩の演奏は、音程にズレはなく、音もキレイ。間違いなくうまかった。
しかし麗奈の演奏は、整っているだけでなく音の表情付けがずば抜けており、「ものすごくうまい」。
「芸能界格付けチェック」みたいな、分かる人には分かる、ではない。視聴者全てが一発で理解できる演奏になっている。

2・フォーカスと光の使い分け
被写界深度の調節にこだわった作品だ。これは京都アニメーションが常々注力しているところ。
被写界深度が深い時は、焦点の位置が手前から奥までとられているので、画面全体がはっきりと見える。部員たちがたくさんいる音楽室でよく使われる。
一方被写界深度が浅くなると、焦点が非常に狭く、周りはぼやける。
久美子や麗奈の心理にスポットを当てるシーンや、手に持っている楽器のバルブに目が行ってるシーンなどで多用される。

1期最終回のコンクールでの演奏シーンは、ピン送りやオールドレンズ効果など映像テクニック満載。しっとりした8話とあわせて、2期が始まる前にもう一度チェックしておくのがオススメ。

3・久美子と麗奈
話の軸になるのは、一年生のユーフォニアム・黄前久美子とトランペット・高坂麗奈の関係。
2人はめちゃくちゃ仲がいい、というわけじゃない。むしろ中学校時代は気まずい関係だった。
しかし久美子がわりと性格が悪いのを麗奈は知っている。だから吹奏楽に対する激しい思いを、他の人よりぶつけやすい。彼女にだけはなんでも話す。
それを麗奈は「愛の告白」(8話)と言った。久美子は麗奈に「裏切ったら、殺していい」「愛の告白だから」(11話)と言う。
原作にはない、2人だけが知っている会話。二期でもからんでくるんじゃないかなあ……?


今期は原作どおりだとすると先輩たちにスポットがあたるはず。
過去に退部した子の話など、またドロっとした話が多いのでワクワクしますね。

(たまごまご)