本日、10月16日の21時より、TBSテレビ系の新ドラマ『IQ246〜華麗なる事件簿』(日曜21:00〜)の放送が開始される。


ここ数日、メインキャストの織田裕二たちがTBSの番組にやたらとゲスト出演しまくって番宣していたので目にした人も多いと思うけど、『半沢直樹』『下町ロケット』などを生み出した日曜劇場枠ということで、TBS的にもそうとう力が入っているドラマなのだ。

先日行われた先行試写会で一足先に第1話を観させてもらったので、ネタバレしない程度に内容を紹介していこう。

「熱血バカ」を返上した織田裕二の新境地は「天才バカ」!?


織田裕二演じる主人公は、IQ246という超絶頭脳が代々長男に遺伝しているという謎めいた貴族の末裔・法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)。……まあ、シャーロック・ホームズですな。

沙羅駆はそのグレイトすぎる頭脳を持て余しており、「あー、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する謎はないものか……」なんて常々思っている。

そんなノリで深刻な事件にクビを突っ込んでこないよう、「護衛」という名目で警視庁から法門寺家に送り込まれてきたお目付役の刑事が、土屋太鳳演じる和藤奏子(わとうそうこ)。……ワトソンくんね。

元気いっぱいでちょっとおバカ、そしておそらく処女という設定の、いつもの土屋太鳳っぽい……というか『まれ』感のある役柄だ。

そして、法門寺家に代々仕えている執事の家系の89代目・賢正を演じるのがディーン・フジオカ。自由奔放な沙羅駆を冷静にフォローしつつ、アスリート級の身体能力も持っており、武芸もバリバリという。ミステリアスな存在だ。

シャーロック・ホームズとワトソンの名前をもじっていることからも分かるとおり、こんな3人が毎回起こる事件を解決していくという推理物。

メッチャ天才だけど変わり者が主人公ということで『古畑任三郎』+『ガリレオ』といった雰囲気も少々漂っているが、この『IQ246』で特筆すべきはやはり主人公・法門寺沙羅駆のキャラクター……というか織田裕二の演技!

『東京ラブストーリー』のカンチも、『踊る!大捜査線』の青島警部も、ボクが個人的に大好きな『太陽と海の教室』の櫻井先生も、おおむね熱血漢で無軌道な若者といったキャラクターだった。

裕二がメインキャスターを務めている『世界陸上』でのハイテンションっぷりを考えても、まあ「熱血バカ」というのが世間一般的な織田裕二のイメージだろう。

しかし、そんな裕二も48歳。さすがに熱血バカ一本で突っ走るのにも限界を感じたのか、役者としての新境地を開拓しようという意欲を感じるのが今回の超・天才的な頭脳を持ち、しかも貴族の末裔という法門寺沙羅駆役なのだ。

天才すぎるがゆえに幼児性が抜けておらず、一般常識も持ち合わせていないから自由奔放すぎる行動を取ってしまう……。

こう書くと、漫画やアニメなどではありがちな天才キャラではあるのだが、そこに裕二なりの味付けが加わったことにより、法門寺沙羅駆は突き抜け過ぎたキャラクターとなっている。

常々、裕二の顔面パーツって可動域が広いなぁ〜とは思っていたのだが、今回のドラマでは目を見開き、歯をむき出しにし、顔面をシワッシワにして、法門寺沙羅駆という役を演じまくり。もう天才感、貴族感、幼児感、そしてサイコパス感も……すべてがメチャクチャ過剰! もう天才すぎて、逆にバカに見えてくるというスゴイキャラクターが生まれてしまったのだ。

このドラマが大ヒットしたら、田村正和における古畑任三郎なみに、織田裕二=法門寺沙羅駆モノマネが流行ると断言できるレベルですよ。

ドラマがヒットしてジジイになるまで演じて欲しい


ドラマの構成としては、序盤で犯人が誰なのかを視聴者に見せた上で、沙羅駆がアリバイやトリックをどう暴いて犯人を追い詰めていくのか、というスタイル。要は『古畑任三郎』や『刑事コロンボ』みたいな構成なのだ。

第1話ではゲストに『振り返れば奴がいる』で裕二とともにダブル主演を務めていた石黒賢。第2話以降も佐藤隆太、観月ありさ、国仲涼子といった豪華ゲストが予定されているとのこと。

最後の最後まで犯人が誰なのか分からないとせっかくの豪華ゲストが活かせないし、序盤で犯人を提示しておくスタイルの方が、沙羅駆とのやり合いがたっぷり見せられるという判断なのだろう(第2話以降の構成がどうなるのか分からないけど)。

また、毎回起こる事件の犯人とは別に、シリーズを通しての大きなナゾというのも存在するようで、1話完結でもありつつ、連ドラならではの引っ張りも期待できそうだ。

メインの3人以外のキャラクターも濃いメンツが揃っていて、彼らとの絡みも楽しみなところ。

死体が大好きすぎる監察医・森本朋美(中谷美紀)。沙羅駆もこに人だけには頭が上がらないという、賢正の父親にして先代執事の賢丈(寺島進)。

キャラクターの名前も、森本朋美のアシスタントが足利尊氏(たかし)、和藤奏子の上司が豊臣英吉。法門寺家のお手伝いさんが淀、寧々……と、歴史ネタがちょいちょいちりばめられていて、このへんも今後のストーリーに絡んでいくのか気になる。

ま、あと予告しておくと、第1話には『北斗の拳』『振り返れば奴がいる』ネタがぶっ込まれていて、爆笑したことをお伝えしておきましょう。

とにかくボク個人としては、裕二がジジイになるまでシリーズ化して法門寺沙羅駆を演じ続けて欲しいくらい、ナイスなキャラクターではあるのだが、これは一般的に受け入れられるのかどうか……!?

サクッと楽しめる内容なので、とりあえず第1話、観てみて。ボクも試写会では裕二の演技に圧倒されて内容がイマイチ頭に入ってこなかったので、もう1回観るよ!
(イラストと文 北村ヂン)