報道によると、米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は「フェデラルファンド(FF)金利が1%の水準に達したら、償還元本の再投資を停止し、その後、バランスシートを縮小することを真剣に検討すべきだ」との見方を示した。ボストン地区連銀のローゼングレン総裁も9日にバランスシートの縮小を検討すべきと述べている。米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、「バランスシート縮小の時期や方法について今年協議を始めることは妥当」との認識を示した。

 市場関係者の間ではFFレート(政策金利)が1%台になれば、「金利の正常化」は完了し、大幅に拡大したバランスシートを縮小することが米連邦準備理事会(FRB)の次なる目標になるとの見方が少なくない。ただし、バランスシートを量的緩和策導入前の状態に戻すことは巨額の債券売却を伴うことから、極めて困難な作業になるとの声が聞かれている。一部の市場関係者は「バランスシートの圧縮は米国経済や財政事情にも影響を与える案件だけに、FRBは政府と協議を重ねることが必要」と指摘している。