以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「さなさえ」氏(ブログ:『さなさえの麗しき投資ライフ』)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。



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※2023年5月17日20時に執筆



皆様、おはこんばんにちは。5月の決算期を終え、「セルインメイ」になるかと思いきや、

日本の景気回復期待に加え、ウォーレンバ・フェット大先生による日本株買いも相まって、海外資金は日本へ続々と流入しているようですね。そして日経平均株価は1年8ヵ月ぶりの3万円台へ到達。絶好調の日本市場の中で人気化する株はどのように絞り込めばいいのか…ただ、わたしは夏を前にまずは身体を絞り込まないといけません…



さて、夕刊フジ主催・株1GPグランドチャンピオン大会・準優勝(21年度)のアラフォー女性投資家が綴る当記事の連載も、はや19回目。今回も表題のコラムと共に、最近の注目株をご紹介していきます。



<決算跨ぎに全集中しちゃダメ!>

『決算は企業の成績表』と言われていますが、優秀な企業が好決算・上方修正を出しても、出尽くし的に売られてしまう事も…ビギナー時分のわたしは「あんなにA社は頑張ってるのに!株は、世の中は、なんてわからず屋なの!」と、減っていく自身の資金を眺めながら唇を嚙み締める事もありました。そう、かつて上杉達也の世間からの低評価に対して毒づいた浅倉南のように…(いや、南ちゃんはそんな女じゃない…)。



しかし、齢はとりたくないものではありますが、そんな経験は重ねておくべきであって、アラフォーの今となっては、市場コンセンサスを超える程の事前の期待買いが入っている株で「決算を跨ぐ」行為は滅多にしなくなりました。今年も思わず資金を全集中してしまう方々の中には、そんな悲喜こもごもがあったようですが…。



ただ、今年は特に東証がPBR1倍割れの企業へ向けた事実上の是正勧告を出したからこそ、これまで好業績の割に、安く放置されていた日本の製造業などを中心に、次々と上昇してきていますね。今回はそんな株を中心にご紹介していきまっす。



<好業績の日本の製造業に注目>

まずは好業績や増配を発表した自動車部材関連から、日産向けプレス部品を手掛けるユニプレス<5949>や、PC鋼棒、ばね鋼線の高周波熱錬<5976>、さらに自社株買いも発表したベアリング最大手の日本精工<6471>、EV充電器の日東工業<6651>などはしっかり上昇トレンドに入っていますね。世界的な半導体不足もあってイマイチぱっとしなかった自動車部材関連ではありましたが、ここに来てさらなる思惑買いが入らないかと期待しています。



さらに様々な射出、押出、ダイカストの成形機を手掛ける芝浦機械<6104>は今期純利益が16期ぶりの最高益となり、増配も発表した事でS高…この急騰で長らく続いた三角保ち合いからチャートは上放れた形になっています。また、貨幣処理機を手掛け、カジノ関連で注目されるグローリー<6457>も再び25日線を上回ってきていますね。



政府推進のエネルギー政策を担う大手電力会社への思惑から古河電気工業<5801>、住友電気工業<5802>、フジクラ<5803>、三菱マテリアル<5711>などの電線・部品関連は、中長期で見ていても面白そうです。



その他にも、決算を機に監視に入れた株をちょこっとだけ紹介すると…オレオケミカル総合メーカーであり、水素関連株でもある新日本理化<4406>、建設業界に専門特化した人材拝見を手掛けるコプロHD<7059>、SBI系の保険会社であるSBIインシュアランスグループ <7326>なども個人的にはテーマとしても面白味があるかなー、と見ています。



決算期を通過した、この先の5、6月相場ではChatGPTなどの生成AIやインバウンド、そして今回のような低PBR関連株が物色される事が予想されますが、それぞれ売買タイミングには「ごく注意しながら」取り組んでいきたいものですね。



今回は以上です。



ここ最近のわたしのブログでは、ご紹介した注目株以外にも「さなさえのひとり株1GP」として注目銘柄をピックアップして、毎月その値幅を計測しています。ご興味があれば覗きに来て下さい。もちろん、株の情報以外のネタも…怖いもの見たさでもお気軽にどうぞ (笑)ではでは。Have a nice trade.



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執筆者名:さなさえ

ブログ名:『さなさえの麗しき投資ラフ』