福島医大は13日、3月に任期満了となる理事長の選考会議を開き、次期理事長に竹之下誠一理事長特別補佐・先端臨床研究センター長(65)を選出した。任期は4月から3年。
 医大は選考会議に先立ち学内有資格者784人を対象とした意向投票を行い、ただ一人の理事長候補者として公示されていた竹之下氏が、総投票数567票のうち544票を得た。無効投票数は23票だった。理事長は学長を兼ねる。
 インタビュー・竹之下誠一氏に聞く
 福島医大次期理事長に決まった竹之下誠一理事長特別補佐・先端臨床研究センター長(65)は13日、福島民友新聞社のインタビューに応じた。(聞き手・編集局長 菊池克彦)
 ―抱負を。 「震災、原発事故後、医大には多くの人材が集まって『可能性の塊』になった。最大の成果を上げていく。世界でもトップクラスの大学にし、震災、原発事故を受けて担うことになった歴史的使命を果たしていきたい」
 ―昨年末に全面稼働したふくしま国際医療科学センターの運営は。 「最先端の設備がそろった。(医療と産業の橋渡しを担う)医療―産業トランスレーショナルリサーチセンターなど各部門は世界でもトップの成果を出しており、医療や産業振興の形で県民が真っ先に恩恵を受けることになる。勢いをつけて実績を出していく」
 ―県民健康調査の今後の在り方をどう考える。 「結果を長い目で見ていく必要があり、調査のやり方が変わる可能性はあっても続けていくことに変わりはないだろう。県の政策に従い、集まったデータを県民の健康長寿のために役立てることも検討している」
 ―双葉郡の医療体制の整備に向けた考えは。 「浜通りの医療体制の再構築は医大の使命だ。2018年には県立ふたば医療センター(仮称)ができる。県と一緒に支援を続ける。高野病院は地域で重要な役割を担っており、入院患者や近隣の住民に対する切れ目ない医療を維持することが大事。県から要請があれば、常勤医の派遣を含め検討する」
 ―現理事長の菊地臣一氏は退任後も医大に残る方針を示している。 「菊地理事長のリーダーシップ、組織運営を継承したい。今後も必要に応じて助言をいただきたい」
 ―21年開設を目指す新医療系学部については。 「診療放射線技師などメディカルスタッフの養成は重要だ。日本中で教育者として活躍できるレベルの人材を育成したい」
 ―入学を考える学生や、大学で学んでいる学生にメッセージを。 「医大は日本でもトップの教育環境といえる。『福島から世界へ』という思いを持って学んでほしい」