指揮官は本田が「チームに入り込んでいる」と明言も…

 ミランは現地時間25日、セリエA第6節でフィオレンティーナとアウェイで対戦する。本田圭佑は前節のラツィオ戦の終盤に途中出場し、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督も本田について「チームに入っている」と明言したものの、イタリアサッカー界に存在する“不文律”によって今節もやはりベンチスタートとなりそうだ。(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)

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 「最良の練習は実戦だ。このレベルの選手は、フィジカル的には何試合か連続でこなすことは問題ない。ただしメンタルは疲れてくるもので、それについては調整が必要になるが」

 24日、ミランvsフィオレンティーナ戦の前日会見の席でも、ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はターンオーバー制の導入に難色を示した。『勝ったチームを変えてはいけない』という不文律がイタリアサッカーには存在するが、それに沿ってかフィオレンティーナ戦でもラツィオ戦と同様のメンバーが先発として送り込まれる模様だ。

 当然、3トップは左からエムバイエ・ニアンにカルロス・バッカ、そしてスソ。若いニアンとスソについては「まだまだ伸び代がある」と監督は期待の言葉を明言していたから、彼らが著しく調子を落とさない限りは簡単に序列をひっくり返さないだろう。したがってこの試合でも、本田圭佑のベンチスタートは濃厚のようである。

 ただこの日、本田について質問を向けられた監督は「彼は素晴らしいプロだ。少しずつ出場機会が増えているということは、彼が(チーム戦術などの中に)入り込んでいることの証明だ」と語っていた。

 と言ってもラツィオ戦での出場時間は11分少々に過ぎないのだが、少なくとも監督はその時間帯でどうプレーするかを注意深く見ているということだ。これが今後、少しずつでも増えていくことに期待を寄せたい。

不安定なフィオレンティーナの左サイド

さてフィオレンティーナ戦に関してだが、途中で使われるとしてもやはり右サイドの起用、ということになるだろう。

 これまでのマッチアップではスピードとパワーを併せ持ったマルコス・アロンソが立ちはだかったが、彼はチェルシーに移籍した。

 そして現在、このポジションで定位置を掴んでいる選手はまだ現れていない。ペニャロールから移籍したウルグアイ人のマキシ・オリベイラも、またハイデュク・スプリトから獲得したフルヴォイェ・ミリッチも、攻守両面でも不安定なところを見せている。

 好調のスソが苦戦するようにも思えないのだが、いずれにせよこのサイドはミランにとって攻略のしどころである。投入された場合には、しっかりこのサイドでの優位性をキープして勝利に貢献してほしい。

(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)