U-16日本代表は25日に行われたU-16アジア選手権の準々決勝でUAE代表に1-0の勝利を収め、準決勝進出を果たすとともに来年のU-17W杯出場権を獲得した。森山佳郎監督は目標達成を喜ぶとともに、世界への挑戦に向けた意気込みを見せている。

 勝てば2大会ぶりのU-17W杯出場となるこの試合、序盤から主導権を握った日本は、31分に先制点を奪う。FW久保建英のコーナーキックから、相手GKがこぼしたボールをDF瀬古歩夢が押し込んだ。危ない場面も追加点のチャンスもあったが、そのまま1点のリードを守りきった日本が熱戦を制している。

 決勝点となったゴールは、相手GKに高さがなくハイボールの処理に難があるという事前のスカウティングの成果でもあった。「狙い通りの形だった? そうですね。こぼすというのが、情報として入っていたので」と森山監督はゴールについて振り返った。

 グループステージの3試合をいずれも大勝で勝ち上がってきた日本にとっては、今大会で最も厳しい試合となった。指揮官は「2-0、3-0にできるチャンスもあった」としながらも、「1-0で勝ちきれたことが選手たちにとってはかけがえのない経験。1-0だからこそすごく価値のある勝利になる」とポジティブに捉えている。

 チームにとっては、これまでの集大成となる重要な一戦だった。「1年半かけて色々な遠征や強化合宿をした中で、ある意味、この試合に勝つためにやってきたと言っても過言ではない。突破するまでは本当に厳しい戦いがあると覚悟していたので、そこを突破したのは正直、ほっとしているというところですね」と安堵する様子を見せた。

 今後はアジア王者を目指す準決勝と決勝、さらには来年のU-17W杯本大会と、このチームの戦いは続いていく。「明日からは世界へ向けた準備と言うか、その途中に準決勝がある。もう今日からフォーカスするポイントが変わってくる。世界へ向けたスタートを切ったかなという実感ですね」

 現地時間29日に行われる準決勝では、日本はウズベキスタン対イラク戦の勝者と対戦。最終的な目標となるU-17W杯本大会は、今回の予選と同じインドで来年8月から9月にかけて開催される。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)