齋藤学(横浜F・マリノス

 9月の2018ロシアW杯アジア最終予選初戦でUAEに敗れた日本代表。第2戦でタイには勝利したものの、10月にはイラク、オーストラリアという難敵との試合が待っている。この2試合に向けた日本代表メンバーは9月29日に発表されるが、そこで新戦力の招集はあるだろうか。今回は、9月の代表戦で招集されていないJリーガーのなかから、日本代表に推薦したい5選手をピックアップする。

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 ゴールも奪えるドリブラーは、横浜F・マリノスのエースとして活躍を続けている。相手の間を縫うように、そして切り裂くように突破することができる。宇佐美貴史原口元気、武藤嘉紀といった左サイドのライバルは強力だが、彼ら海外組に引けは取らない。

 ハリルジャパンの攻撃陣は中央に密集して崩そうとする傾向が強い。それでゴールが奪えればいいが、9月のUAE戦では敵陣バイタルエリアで渋滞を起こし、結果として痛い目に遭っている。サイドバックとの連係は実際にやってみないとわからない部分はあるが、それも含めて一度起用する価値はあるはずだ。

柴崎岳(鹿島アントラーズ)

 プラチナ世代のプレーメーカーは、ここのところハリルジャパンから遠ざかっている。調子の上がらない時期もあったが、現在は鹿島アントラーズで印象的な働きを見せている。前節のアルビレックス新潟戦では左足ボレーで先制点を挙げた。

 守備でも球際の激しさなどが身についており、厳しい戦いとなるアジア最終予選でも輝けるのではないか。長谷部誠のパートナーが定まらず、その長谷部自身も9月シリーズでは致命的なミスがあった。柴崎が割って入る隙は間違いなくあるだろう。

長沢駿(ガンバ大阪)

 夏場に得点を量産している、絶好調のセンターフォワード。昨シーズンも重要な局面でネットを揺らしてきた。今シーズンは宇佐美貴史の移籍、パトリックの不調という中で存在感を発揮している。前節・FC東京戦もエリア内で冷静さを見せ、得点を奪った。

 ハリルジャパンは得点が奪えぬまま時間が経過すると、サイドからひたすらクロスを送ることになっている。岡崎慎司や本田圭佑はヘディングも強いが、長身選手がいないため相手に脅威を与えきれていない。高さが加わるだけで相手の警戒も強まるはずで、長沢が注意を引きつけることで、本田や香川真司もより輝くことができるのではないか。

鎌田大地(サガン鳥栖)

 サガン鳥栖では豊田陽平とともに攻撃の二枚看板となっている新鋭。相手の急所を容赦なくえぐるスルーパス、ゴール前での落ち着きなど、プレーレベルは実年齢以上。チームスタイルであるハードワークもしっかりとこなし、トップ下の位置で印象的なパフォーマンスを見せている。

 ハリルジャパンのエース・香川真司は9月シリーズでは全くいいところがなかった。絶好のシュートチャンスをモノにできず、違いを見せることができなかった。鎌田がすぐに取って代われるわけではないが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督には一度手元において見てもらいたいものだ。

中村憲剛(川崎フロンターレ)

 実力あるベテランの招集に積極的ではなかったヴァイッド・ハリルホジッチ監督。しかし、9月シリーズのメンバー発表の際、「川崎の35歳」と、ある選手に言及した。それが中村憲剛だ。日本代表での実績は申し分なく、所属する川崎フロンターレを長きにわたって牽引してきた。

 そして今シーズン、リーグ優勝を狙うチームで中村の存在感は今なお格別なものだ。円熟の司令塔は香川真司との相性が良く、不調に喘ぐハリルジャパンのエースを蘇らせる可能性すらある。誰とプレーしても味方の持ち味を引き出せる中村は、日本代表に安定をもたらすはずだ。