英紙『テレグラフ』の潜入取材によってスキャンダルが発覚し、イングランドサッカー協会(FA)とイングランド代表監督の契約を解消したサム・アラダイス氏が、一連の騒動を謝罪した。英紙『サン』が伝えている。

 “ビッグサム”の愛称で知られるアラダイス氏は、アジア系企業の代表者を装った『テレグラフ』紙の記者にサードパーティーによる選手移籍を斡旋するアドバイザーに就任する提案を受け、年40万ポンド(約5200万円)の報酬を受け取ることで合意。

 これはFIFA及びFAから禁止されていることだが、「問題ない。世界中でやっている」などと回答したことが『テレグラフ』紙の録音した音声によって暴かれてしまった。

 また、それと同時に前イングランド代表監督のロイ・ホジソン氏やFA関係者、選手に対する批判や不適切な発言も暴露され、辞任へと追い込まれてしまった。

 失態が次々と暴露されたアラダイス氏は「7月に就任した時には非常に名誉なことだった。だから、この結果はとても残念に思っている」と語るとともに、謝罪の言葉を述べた。

「(録画された会話で)提案されたアドバイザーの仕事は、FAの承認次第であると主張した。それでも、恥を誘うコメントをしたということも深く理解している。今日のミーティングで自分のコメントを解明することと録画された会話の経緯の説明を問われ、それは全面協力した。他方についてのコメントも深く後悔している」

 今年7月に就任したばかりのアラダイス監督だったが、わずか67日という短命政権に終わった。在任期間中に指揮を執ったのはロシアワールドカップアジア欧州予選のスロバキア戦の1試合のみだった。

 過去のイングランド代表監督における最短在任期間は2006年5月から2007年11月まで指揮を執ったスティーブ・マクラーレン氏の566日だったが、これを大きく上回った。
(1試合以上で指揮を執った監督に限る。また、暫定監督も除く)

 イングランド代表は10月のロシアワールドカップ欧州予選でマルタ(8日、ホーム)、スロベニア(11日、アウェイ)と対戦するが、11月に行われる試合を含む4試合はU-21イングランド代表監督のギャレス・サウスゲート氏が暫定監督を務めることが決まっている。