サム・アラダイス監督の辞任で正式な指揮官不在となっているイングランド代表は、新たな監督探しを始めなければならない。

 電撃的な監督交代の原因となるアラダイス氏のスキャンダルを最初に取り上げた英紙『テレグラフ』は、その後任候補として現在アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督の名前を挙げた。

 今夏のEURO終了後にロイ・ホジソン監督が退任した際、ヴェンゲル監督は次期イングランド代表監督の候補とされていた。しかし、アーセナルとの契約を1シーズン残していたため、いまの挑戦を続けることを選択した。

 それから数ヶ月経って状況は変わり、ヴェンゲル監督のアーセナルとの契約は残り半年あまりとなった。『テレグラフ』紙によれば、イングランドサッカー協会(FA)しばらくガレス・サウスゲイト暫定監督に代表チームを任せ、シーズン終了とともにヴェンゲル監督にシフトさせる意向だという。

 だが、20年にわたってクラブを率いてきた名伯楽を引き止める動きもある。アーセナルにはヴェンゲル監督と来季以降も契約を延長する意思があり、それがイングランド代表監督就任の障害になりかねない。

 ヴェンゲル監督自身は代表チームを指揮する未知のミッションに乗り気とも言われている。今年7月、ホジソン監督の後釜がまだ決まっていない段階で「その可能性は否定しない」と発言しており、イングランド代表での仕事に関心をのぞかせた。

 すでに2018年のロシアW杯に向けた予選は始まっており、できるだけ早く新たな指揮官をきめなければならない。ヴェンゲル監督以外にも国内外の有力な指導者が候補に挙がっており、アラダイス氏の去った後を引き継ぐ者をめぐる喧騒はしばらく続きそうだ。