現地時間28日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2節で、アトレティコ・マドリーはホームでバイエルン・ミュンヘンに1-0の勝利を収めた。“ディエゴ・シメオネ流“のハードワークが強豪相手の大きな一勝に繋がったことは、 欧州サッカー連盟(UEFA)の公式データからも見て取れる。

 かつて宿敵レアル・マドリーの指揮官を務めたカルロ・アンチェロッティ監督率いるバイエルンを本拠地ビセンテ・カルデロンに迎えたアトレティコは、前半にMFヤニック・フェレイラ・カラスコのゴールで先制。そのまま1点のリードを守り抜き、今季の就任から公式戦8戦全勝を収めていたアンチェロッティ監督のチームに初めて土をつけた。

 データからは、ボール保持という意味で試合を“支配“していたのはバイエルンの方だということが読み取れる。試合を通してのポゼッション率はアトレティコの37%に対し、バイエルンが63%。パス数、パス成功数でもバイエルンはアトレティコの2倍以上を記録し、その部分だけを見ればバイエルンの圧勝に終わってもおかしくないかのような数字だ。

 だが、サッカーはボールを持ってパスを繋げば勝てるものではないということをアトレティコは示した。非常に効率良くチャンスを生み出せていたことは、シュート数では16対13とバイエルンを上回ったことに表れている。クロスバーを叩いて決まらなかったFWアントワーヌ・グリーズマンのPKも含め、ゴールの枠に当たったシュートも2本あった。

 アトレティコのハードワークぶりは、チームの総走行距離に示されている。バイエルンの走行距離が合計108kmだったのに対し、アトレティコは116.5km。その差は8.5kmであり、選手1人分近く多く走っていたことになる。アンチェロッティ監督は試合後に「インテンシティーが足りなかった」と話していたが、バイエルンの敗因はまさにそこにあったのかもしれない。

 アトレティコはこれでグループステージ2戦2勝。昨季のファイナリストはグループ最大の脅威となる相手との第1ラウンドを制し、今季も決勝トーナメント進出に向けて大きく前進している。