日本サッカー協会(JFA)は29日、ロシアワールドカップアジア最終予選のイラク戦(ホーム)およびオーストラリア戦(アウェイ)に向けた日本代表メンバーを発表した。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、今季のリーグ戦で出場機会のないGK川島永嗣の他、鹿島アントラーズの永木亮太を初招集した。

 今回の代表メンバーを選出するにあたり、ハリルホジッチ監督は国内外問わず多くの選手を視察したと説明。ガンバ大阪に所属する長沢駿、ドイツ2部のザンクトパウリに所属する宮市亮、同2部シュツットガルトの細貝萌らの名前を挙げ、さらには意外な人物についても言及した。

「私のアシスタントコーチが昨日ドイツから帰ってた。私が追跡している選手とはかなりディスカッションしてきてくれて、宮市も見てきてくれた。皆さんが名前を挙げていないブルガリアの“カトウ”も見てきた。今度また見に行ってもらう。ただ、1試合観ただけですぐに呼べる訳ではない」

 “カトウ”とは、ブルガリア1部リーグのベロエ・ストラ・ザゴラに所属する加藤恒平のことである。2012年から1年間だけ町田ゼルビアでプレーしたのち、モンテネグロやポーランドのクラブを渡り歩き、今季からベロエ・ストラ・ザゴラに移籍した27歳のボランチの選手である。

 Jリーグでのプレーは1年だけで各世代の代表経験もないが、クラブでは中盤のレギュラーポジションを得ており、ヨーロッパリーグの予備選2回戦では田中亜土夢が所属するHJKヘルシンキとも対戦している。

 日本では無名の選手で名前を聞く機会も少ないが、ハリルホジッチ監督の情報網は世界各地にまで広がっているようだ。

(取材・文:編集部)